まずは装着させる(2006.06.21掲載)

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Imageコンドームが子宮頸がんの予防に有効

コンドームの使用によって、子宮頸がんの原因ともなるヒトパピロマウイルス(HPV)の感染リスクが減ることが、米国の研究で明らかになった。

子宮頸がんは世界にも女性がんの第2位を占める。毎年、世界で約29万人が子宮頸がんで死亡しており、米国でも毎年約1万人が新たに診断され、約3,700人が死亡している。子宮頸がんのほとんどにHPV感染が認められ、その持続感染が発がんの原因と考えられている。

HPV感染は性行為感染症の一つで、大部分は無症状で自然にウイルスは消失する。一部が性器、肛門、尿道口などにいぼを形成したり、持続感染するが、発がんには他にも多くの要因が絡んでおり、すべての場合で発がんするわけではない。

性交渉の開始に伴ってHPVの感染率が増加し、米国では若年女性で性交渉開始後5年以内に約80%が感染するとされる。HPVは感染範囲が広く接触感染のため、ペニスだけをカバーするコンドームでは予防できないという考えも根強い。

今 回、研究開始時に性行為経験のない女子大生82人を対象に、3年間の追跡調査を行った。それぞれ性行為とコンドームの使用の有無を記録し、子宮頸部と膣・ 外陰部のHPV検査は4カ月ごとに行われた。その結果、コンドームを100%使用した場合は、使用率が5%以下の場合に比べて70%もHPVの感染率が低 かった。またコンドームの使用頻度が50%でも感染率は50%低かった。

研究者らは「コンドームのHPVの感染予防に 対する有効性が示されたが、その効果は100%ではない。また先ごろHPVに対するワクチンが承認されたが、予防できないウイルス型も約30%あることか ら、コンドームの使用、ワクチン接種、子宮がん検診を合わせて行うことが重要である」としている。

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