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磁気刺激が片頭痛を緩和(2006.06.22掲載)

Imageうつ病や痙攣(けいれん)に有効とされている経頭蓋磁気刺激(TMS)装置に、片頭痛にも効果のあることが、ロサンゼルスで開催された米国頭痛学会(AHS)年次集会で発表された。

米 国では約2,800万人が片頭痛をもち、約20%には痛みが出る前に視界の変化などの前兆がみられる。片頭痛の原因は、神経細胞の過度の興奮とそれに続く 神経細胞の疲労および機能不全であると考えられており、これが頭痛の前兆と相関しているとされる。磁気刺激によってこのプロセスが脳全体に広がるのを防ぐ ことができれば、頭痛を回避できると考えられる。

米オハイオ州立大学メディカルセンター神経学助教授Yousef Mohammad博士らは、TMSを製造する米NeuraLieve社(カリフォルニア州)の資金援助により、今回の研究を行った。前兆を伴う片頭痛をも つ43人を対象とし、TMSまたはプラセボ装置のいずれかによる処置をランダム(無作為)に割り付けた。TMS装置は、金属コイルを通して電流を送り、磁 場を作って脳の神経細胞を活性化させる。被験者は、最初の前兆がみられたときに自分で後頭部に2発のパルス刺激を与えるよう指導を受けた。

装 置使用2時間後、全く頭痛がないか軽い頭痛のみであったとした患者は、TMS群での74%に対して、対照群では45%であった。また、TMS群では75% に光過敏の軽減、74%に音過敏の軽減がみられたが、プラセボ群で光・音過敏の軽減がみられたのは約20%であった。今後、さらに大規模な研究を行う予定 だという。

これとは別に、同学会では、慢性連日性頭痛(月15日以上の頭痛)が抗痙攣薬topiramate(商品 名:Topamax)によって緩和されるという報告もなされた(編集部注=日本国内未承認薬は英文表記)。約300人の患者にtopiramateまたは プラセボ(偽薬)のいずれかを16週間投与したところ、topiramate群で頭痛の頻度が有意に減少したほか、頭痛の程度にも軽減がみられた。ただ し、topiramate群では手足のしびれや刺痛などの副作用も認められたという。

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