薬よりも運動とカロリー制限(2006.07.17掲載)

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Image10代での肥満は早死を招く

10代で肥満体の少女は、中年で早死するリスクが3倍も高くなることが、米国の研究で明らかになった。少女時代の肥満は、健康を害するだけでなく、成人期での死をも招くという。

研 究では、24歳~44歳までの女性10万2,400人に、18歳時の体重を申告してもらった後、12年間追跡調査をした。その結果、710人が死亡した が、肥満指数BMI(body mass index:体重(kg)÷身長(m)の2乗で計算。25以上30未満が過体重、30以上が肥満とされる)が標準以上の女性は、標準女性より死亡率が3倍 にもなることが判明した。少女期の肥満は、心臓病や糖尿病のリスクを増やし、合併症や成人期の死を招いているのではないかと専門家はみている。

ま た、医薬品メーカーによる別の調査では、12歳から16歳までの、重度の肥満(調査開始時の平均体重約97kg)少女498人を対象に、一方にはダイエッ ト治療薬であるシブトラミン(商品名:メリディア)の摂取と生活改善の実行、もう一方にはプラセボ(偽薬)摂取をしてもらったところ、シブトラミン摂取グ ループに1年で平均約6kgの減量がみられたという。

シブトラミンは、満腹感を高め、空腹感を抑える効果があるが、米食品医薬品局(FDA)では、16歳以下の子供には未承認としており、副作用として微小な血圧上昇、脈拍数の増加がみられるため、使用の際には十分な監視が必要となる。

米 国では、若者の肥満が問題となる中、ある専門家は「ダイエット薬の適切な使用は、肥満問題の解決に役立つだろう。しかし、運動やカロリー摂取を減らすなど の自身の努力は、薬と違い、からだ全体の健康を促進し、低コストで、合併症のリスクもなく、肥満を防止できる」と薬依存ではなく、自身での問題解決の大切 さを訴えている。

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