直接確認するのが一番(2006.09.24掲載)

share on:

Image乳がんの検出には生検が最適

マンモグラフィ(乳房X線検査)で異常な所見が見つかった場合、次に何をするか? 通常は生検(生体組織検査)をして、それが悪性の腫瘍かどうか細胞を顕 微鏡で見て調べる。この方法は確実であるが、異常組織の針での採取や、切開による切除など侵襲的である。そこで生検に匹敵する非侵襲的な検査法がこれまで 研究、応用されてきた。

米国の研究者らは、MRI(磁気共鳴画像診断)、エコー(超音波検査)、PET(陽電子断層撮影法)、シンチマンモグラフィ (放射性物質を体内に注入し、外部から物質の分布を測定する方法)の4種の画像診断を用いた非侵襲的検査法による診断と生検の精度を比較検討した。その結 果、中等度の乳がんリスクのある女性において、各検査で乳がんを間違ってがんでないと診断した、偽陰性だった割合は、MRIで3.8%、エコー5.0%、 PET7.6%、シンチグラフィ9.3%であった。高リスク群の女性においては、偽陰性率はさらに高くなることが予想される。

各 種検査において偽陰性率が2%未満でないと信頼性が十分高いとは言えず、これら4種とも価値のある検査法ではあるが、単独でがんか否かを判断するには正確 さが足りなかった。生検と一口に言っても、極細の針を用いて異常組織のごく一部の細胞を吸引するものから、切開して異常部位すべてを摘除するものまで数種 類あり、すべての方法で100%確実とは言えない。コア生検という、中太の針で異常部位の中心部分を吸引する方法での偽陰性率は、6%という報告もある。

し かし、総合的には生検は他の検査法よりも精度が高く、したがって「マンモグラフィでがんが疑われる場合には、次のステップとして生検を行うのが最も適して おり、他の検査で時間と費用を浪費すべきでない。もし主治医が他の検査を勧める場合には、患者は生検について聞くべき」と研究者は述べている。

>原文