子宮頸がん検診(2006.11.03掲載)

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Image40歳以上の女性ではHPV検査が有効

ヒトパピロマウイルス(HPV)は子宮頸がんの主な原因として知られ、今年(2006年)6月にはこの感染症を予防するためのワクチンが米国で承認された が、子宮内膜にHPVが存在するか否かのテストが、子宮頸がんのスクリーニング検査として40歳以上の女性で有効であることが、デンマークの研究で明らか になった。

世界で毎年約29万人の女性が子宮頸がんで死亡しており、子宮頸がんは女性のがんの中で2番目に多い。そのため40歳以上の女 性の婦人科検診では、通常、子宮頸部粘膜の組織検査が行われている。HPVは性交により感染して多くの男女で症状のないままウイルスは消えるが、女性では 子宮頸がんだけでなく子宮頸部の良性腫瘍や前がん症状、あるいは外陰部、膣、肛門部、口などのがんや性器いぼの原因にもなりうる。

研 究者らは、1万人近い女性を検査した。若い女性においてはスクリーニング検査として組織検査の方がHPV検査より優れていたが、40歳以上の女性では HPV検査の方がより有効であった。これは「若い女性ではHPV感染はより頻繁でまた一時的であるため、実際には子宮頸がんのリスクのない人でも陽性の結 果が出ることが多いからであろう」と研究者は説明している。これに対し高齢群では、HPV陽性の女性は陰性の女性に比べて10年以内に子宮頸がんを発症す るリスクが20%高かった。

これらの結果から研究者は、「HPV検査は比較的高齢の女性において、子宮内膜組織検査とともに、あるいは単独で最初のスクリーニング検査として有効と考えられる」としている。

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