腹腔鏡による子宮摘出術が可能(2007.2.5掲載)

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Image子宮摘出術は、子宮がんのほか重症の子宮筋腫や子宮内膜症の治療でも行われる。従来は下腹部を切開して摘出していたが、その後、膣から子宮を取り出す膣式手術が開発され、最近では技術の進歩により、腹腔鏡を用いる子宮摘出術も急速に普及している。 開腹手術の場合、傷も大きく、回復に通常約6週間かかる。一方、膣式手術と腹腔鏡術の場合は回復期間が短く、10日から2週間で仕事に復帰できるという利点がある一方で、膣式では狭い膣の中で操作を行うので、手術が困難な症例もある。腹腔鏡による手術は、5-10数㎜の小さい穴を数箇所開け、腹腔鏡を入れてテレビモニターを見ながら手の長い鉗子(かんし)を操作して手術するため、術後の痛みや癒着が少なく美容上も優れるが、医師に通常の手術とは違うトレーニングが必要である。

子宮摘出には子宮全体を摘出する手法と、子宮体部(上部)のみを摘出して下部の膣の上に続く細い頸部を残す手法があり、専門家は「この子宮頸部を残す場合は腹腔鏡による手術が最適」と述べている。子宮頸部を残す理由は、膀胱や直腸が垂れ下がってきて膣を押しつぶしたり、中に入り込んでくるのを防ぐためで、子宮内膜生検異常およびほかの合併症がない場合に行われる。子宮頸部を摘出しても性交に支障を来すことはないが、それを心配する女性に頸部を残すこともある。

「子宮頸部もすべて摘出する場合は、腹腔鏡式より膣式手術が適切」という専門家もいるが、2つの術式間での子宮頸部を残すか摘出するかを比較した臨床試験はまだなく、どちらがよいか結論は出ていない。腹腔鏡式もすべての症例にできるわけではないが、「この方法が可能な女性にとっては、よい手術法」と専門家は述べている。
(HealthDay News 1月1日)
http://www.healthday.com/Article.asp?AID=531739
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