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糖尿病網膜症治療に手がかり与える新知見(2007.3.15掲載)

網膜症による視野欠損をもたらす蛋白質を同定

米ジョスリン糖尿病センター(ボストン)の研究チームは、糖尿病網膜症患者におけ
る眼内血管の怒張と漏出の原因となる蛋白(たんぱく)質を同定に成功、「Nature
Medicine」1月29日付オンライン版に研究結果を報告した。この新しい知見は、糖尿
病網膜症やその他の眼疾患だけでなく、脳卒中や頭部傷害などによって起こる脳腫大
などの新規治療法の開発に役立つ可能性がある。

糖尿病網膜症は、糖尿病患者に一般的にみられる合併症で、重度の視野欠損、あるい
は失明の原因となっている。

研究では、協力者から眼内の硝子体液25例を得て分析。その結果、カルボン酸アンヒ
ドラーゼ1(CA-1)と呼ばれる蛋白質が、網膜の怒張につながる網膜血管の漏出を引き
起こしていることが明らかになった。この漏出は、糖尿病網膜浮腫という、進行性の
糖尿病網膜症とも関連していた。

研究では、CA-1のほかにも、眼内血管漏出の原因となる蛋白質が同定された。「ヒト
の硝子体液を構成する蛋白質を分析することによって、糖尿病網膜症発症に至る過程
をより理解するに役立つ新しい分子グループを同定することができた」と、筆頭執筆
者で同センタープロテオミクス研究部長のEdward Feener氏は説明する。

米ハーバード大学医学部助教授(血管細胞生物学)も務めるFeener氏は「網膜と脳の
両方におけるこれらの蛋白質の機能を探索することによって、神経血管の漏出と怒張
の関連を解明することが可能かもしれない」と述べている。(HealthDay News 2月9
日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=601591
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