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週末は脳卒中の死亡率が高い(2007.3.15掲載)

Image週末に脳卒中の治療を受ける患者は、平日よりも死亡率が高いという知見が、米医学誌「Stroke」オンライン版に3月8日掲載された。研究を実施したカナダ、トロント大学医学部助教授Gustavo Saposnik博士によると、今回の研究はカナダ人のみを対象としたものだが、自己負担のない健康保険が一般的であるカナダに対し、さまざまな保険制度が混在する米国では、このような予後の差がさらに大きい可能性もあるという。

脳卒中全体の80%以上は、血栓により脳の動脈が閉塞して起こる虚血性脳卒中が占めており、残りは脳動脈が破裂して起こる出血性脳卒中である。虚血性脳卒中の症状には、突然の言語障害、四肢の脱力、麻痺、歩行困難などがある。

Saposnik氏らは、2003年4月から2004年3月までにカナダの606の病院に虚血性脳卒中で入院した患者約2万6,700人の情報を収集。このうち土曜日または日曜日に来院したのは約4分の1であった。年齢、性別をはじめとする因子について調整を行った結果、週末に入院した患者は平日に入院した患者に比べ7日以内に死亡するリスクが14%高く、退院できる確率も低いことがわかった。この「週末効果」は、都市部よりも郊外の病院で大きく、専門医よりも一般開業医(GP)が担当した場合の方が大きかった。

この原因は明らかになっていないが、現在、その根底のメカニズムを探る別の研究が実施中だという。いずれにしても、脳卒中が疑われるときは、曜日、時間帯、地域にかかわらず早急に救急外来を受診する必要があるとSaposnik氏は述べている。脳卒中では、治療が早ければそれだけ死滅する脳細胞が少なくてすむため、迅速な行動が不可欠である。

また、米国心臓協会(AHA)脳卒中評議会のLarry B. Goldstein氏によれば、脳卒中と思われても、ほかの疾患である可能性もあるため、患者を自宅の車で運ばず、まず救急に電話して搬送先を任せるせる方がよいという。24時間体制の脳卒中センターについては国の認定制度があり、ニューヨーク、フロリダ、マサチューセッツなどの州には独自の認定機構がある。今回の研究でみられたような差が実際にあるとしても、早期治療の利益を優先するべきだとGoldstein氏は述べている。(HealthDay News 3月8日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=602575
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