親の治療が先決(2007.4.30掲載)

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Image両親のうつ症状が子供の健康を害する

両親の少なくとも一方にうつ症状がみられる場合、その子供が救急救命室や専門医などの高額医療サービスを利用する率が高くなることが、米国の新しい研究で明らかになった。

現在、両親の47%もがうつ症状に悩まされており、子供の行動的、発達的、精神的、生理的健康に何らかの悪影響を与えているとされている。

研究では、1997年6月~2001年12月までの、幼児~17歳約7万人の医療サービスの利用状況を調査した。そのうち約2万5,000人が、両親の少なくとも一方がうつ病と診断されており、残りの子供たちは研究の対照群となった。

その結果、うつ病の両親を持つ13歳~17歳の子供たちは、小児医療よりも救急救命室や専門科を利用する機会が多いことが判明した。また、うつ病の両親を持つ幼児は、そうでない幼児と比較して、病院を利用する率が14%高いこともわかった。

専門家は、両親のうつ病検診や治療を増やすことで、子供が高額な救急医療や専門医療にかかる機会を減らせるとしており、実際、母親が子供の検診に付き添う際に、定期的なうつ病検診を受け、成果を挙げた例も過去にあったとしている。ただし、今回の研究では具体的な解決方法は示されていない。

「今回の研究は、過去に行われた同様の研究を大規模にしたもので、より信用性の高いものだ。この研究をベースとし、更なる次のステップにつなげていきたい」と専門家は述べている。
(HealthDay News 4月2日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603203
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