画一的な対応は困難(2007.4.30掲載)

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Image40歳代女性に対する新しい乳房X線検査指針

「40歳代の女性の乳房X線検査(マンモグラフィ)は、主治医と患者がよく相談した上でその実施頻度を判断すべき」という新しい診療指針(ガイドライン)が、米国で発表された。

米国内科学会(ACP)では今回の診療指針作成に当り、過去の研究を評価したが、40歳代の女性全員に対する1つの勧告の結論を得ることはできなかった。そのため今回の指針では、50歳以上の女性に対しては毎年か隔年のマンモグラフィを勧めているが、40歳代の女性には具体的な頻度を示しておらず、医師に対して「患者の言うことを注意深くよく聞き、またマンモグラフィの利益と不完全な試験としての制約を良く説明し、相互の良いコミュニケーションの中で決める」ことを勧めている。

ACP会長は具体的に、「乳がんの家族歴、本人の乳房細胞生検歴の有無、その他乳がんの危険因子、また他の疾患や健康状況、生活状況などを含めて、個々の症例で主治医と本人が相談して決めるべき」と述べている。

しかし、この指針は他の学会等による指針と合致していない。例えば、2006年の米国がん協会(ACS)の診療指針では、20-39歳の女性では3年に1回、40歳以上の女性では毎年のマンモグラフィを、また米国予防医学特別作業班 (PSTF)でも40歳以上の女性に毎年か隔年のマンモグラフィを勧めている。

ある乳がんの専門家は「40歳代の女性は、まだ出産を希望している人々もいれば、閉経周辺期の人々、そして既に閉経を迎えた人々と実に多様な年齢グループであることから、全員に画一の指針を示すことは非常に難しい。しかし、出産を希望している人の乳がんは、閉経後の女性に起こる乳がんに比べ非常に進行性で悪性のことが多いため、今回のACPの指針に左右されることなく、今後も40歳以上の女性には毎年のマンモグラフィを勧めていく」と述べている。
(HealthDay News 4月2日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603298
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