小さな一歩から(2007.5.7掲載)

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Image女性にとって重要な心臓病の予防

長年にわたって、心臓発作などの心血管病は主に男性の問題と考えられてきた。しかし、実際には米国での死因の第1位は男女ともに心血管病で、すべてのがんによる死亡数よりも多く、5人に2人の女性が心臓病か脳卒中で死亡している。

多くの女性に対して心臓病リスクの啓蒙がなされているが、「女性の健康を脅かす最大の疾患が心臓病と脳卒中である」ことを認識している女性はまだ少なく、また知識を得ても、実際に予防行動に起こす女性の確率が低いことも問題とされている。

最大の問題は、男女で心臓発作の症状が違うこと。女性では、虚血が起こっていても心臓の痛みがなく、息苦しさだけ感じる、痛みを胸の下の方で感じるため胃痛と勘違いするなど、男性の典型的な症状と異なるために、狭心症や軽い心臓発作に気づかず重症化するケースが少なくない。実際、心臓発作で急死する女性の3分の2は、病院にたどり着く前に死亡している。

さらに、男女間で心臓病の病態も違う。多くの男性では、冠動脈の比較的太い血管が閉塞されるため、診断されやすく、ステントなどで血管を広げて血流を保つ治療が可能だが、女性患者の約30%は微小冠動脈内に広範囲に病変が及ぶため、冠動脈造影検査による診断やステント治療が困難となり、薬物療法が中心となるケースが多い。

このため、女性では心臓病の予防が非常に重要となる。高血圧、高コレステロール値、家族歴、喫煙、多量飲酒、不健康な食習慣、運動不足など、心血管病の危険因子をチェックして対処することが大切である。一気に健康的な生活習慣に変えるのではなく、例えば、毎日10分の散歩から始めて徐々に時間を増やしたり、甘いお菓子の代わりにリンゴに変えるなど、一歩ずつ健康的な生活習慣への改善により、予防することが望ましい。
(HealthDay News 4月8日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=600235
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