専門医に委ねる(2007.5.14掲載)

share on:

卵巣がんの治療が十分に行われていない

卵巣がんは、女性のがんの中で最も致死率の高いものであるが、卵巣がんと診断された女性の約3分の1が、推奨されている手術など十分な治療を受けていないことが、米国の研究で明らかになった。

典型的な卵巣がんではほとんど症状がないため、かなり進行してから診断される場合が多く、そのため死亡率も高い。米国がん協会(ACS)の調査によると、米国では毎年約2万4,000人の女性が卵巣がんと診断され、約1万4,300人が卵巣がんで死亡している。

研究者らは、米国9州の1999-2002年の病院のデータを、推奨される包括的な外科治療を受けたか否かという観点に絞り分析した。1万432人の卵巣がん治療を受けた女性のうち、67%のみが十分な治療を受けていた。残りの約3分の1の女性は、年間卵巣がんの手術数が10例以下という、卵巣がん治療の少ない病院で手術を受けており、その半数に近い症例で良好な結果が得られていなかった。また約4分の1の例は、年間1例しか卵巣がん手術を経験しない医師により手術を受けていた。

以前の調査で、卵巣がん手術は婦人科がん専門医による手術の方が、非専門医の手術に比べて、がん細胞の完全除去率および術後の生存率も高かった。米国産婦人科学会(ACOG)では、「卵巣がんが疑われる女性の専門医への紹介」を広く一般の医師に呼びかけている。

研究者は「婦人科がんや卵巣がんの専門医による診断治療が一番望ましいが、専門医が近くに見つからない場合は、年間10例以上の卵巣がん手術を行っている医師、それもいない場合は、少なくとも2例以上行っている医師を探すべき」と述べている。
(HealthDay News 4月9日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=603516
Copyright © 2007 ScoutNews, LLC. All rights reserved.