がん生存女性の性生活(2007.5.28掲載)

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Image男性ホルモンクリームで性欲減退改善せず

テストステロン(男性ホルモン)クリームを塗布しても、がん治療後の閉経女性の減退した性欲は改善しないことが、米国の研究で明らかになった。

性欲の減退は、がん治療後の女性に多く見られる。以前の研究で、十分なエストロゲン(卵胞ホルモン)の存在下、テストステロンの投与で減退した性欲が改善されるという報告があった。

今回、研究者らは、がん治療を終了した150人の閉経女性を対象に調査を行った。150人を2グループに分け、1群はテストステロン含有クリームを、他群はプラセボクリーム(偽薬)を毎日4週間塗布し、その後、薬剤を取替えてさらに4週間塗布し、試験開始前、4週後、8週後の3回質問表を用いて性欲に関しての調査を行った。

その結果、テストステロンクリームと偽薬の双方において性欲はいくらか改善したが、両群間で統計的な差は認められなかった。

これについて研究者は、「今回テストステロンクリームで性欲改善効果が認められなかったのは、閉経女性のエストロゲンレベルが低かったためという可能性がある。閉経後の女性がん患者が男性ホルモン投与で効果を得るために、同時にエストロゲン投与も必要であるとすれば、エストロゲン補充を避けなければならない女性、つまりエストロゲン受容体陽性(ER+)乳がん患者においては、男性ホルモンの投与は選択肢とならない」と述べている。
(HealthDay News 5月1日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604152
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