女性の死因のNo.1(2007.6.11掲載)

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Image女性は心臓病検査後に治療を受ける率が低い

女性は、心臓病の検査を受ける率も、また心臓病と診断された後に治療を受ける率も、男性に比べてかなり低いことが、米国の研究で明らかになった。

研究者らは、心臓病の罹病歴のない8,200人以上の男女を対象に調査を行った。運動負荷試験の必要性のあった女性は、同様の男性に比べて年齢が高く、また高血圧、高脂血症、脳卒中などの合併症を有する率が高かった。また運動負荷試験中、女性の方が胸の痛みを感じる率は高かったが、心電図で異常を示す率は低かった。

また運動負荷試験6カ月後の追跡調査では、女性は男性に比べて、その6カ月間に冠動脈血管造影や血管再生術を行っていた率が低く、また高血圧や高脂血症の治療薬の処方を受けていた率も低かった。研究者らは「これら性差による治療率の違いによって、予後の違いが現われてくるのかどうか、今後の研究課題である」と述べている。

長年にわたって心臓発作などの心血管疾患は主に男性の問題と考えられてきたが、実際は米国の死因の第1位は男女ともに心血管疾患で、すべてのがん死よりも多い。男女間で心臓病の病態が違い、女性では微小冠動脈内に広範囲に病変が及ぶため、冠動脈造影検査による診断や血管再生術が困難となり、薬物療法が中心となる場合が多い。

このため女性にとって心臓病の予防は非常に重要となる。高血圧、高脂血症、喫煙、多量飲酒、不健康な食習慣、運動不足など、少しでも心血管病の危険因子を減らすよう心がけ、心血管病を予防することが望ましいが、心血管疾患と診断された場合は積極的に治療を行うことが重要である。
(HealthDay News 5月11日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604428
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