高い予防効果(2007.6.18掲載)

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Image子宮頸がんワクチンは性器がんにも有効

2006年に米国政府の承認を得た子宮頸がんワクチン(商品名:Gardasilガーダシル、※日本では未承認)は、膣や外陰部のがんに対しても効能のあることが、国際的な研究で明らかになった。

膣や外陰部のがんは子宮頸がんと比べて一般的ではないが、若い女性の間で広がりをみせている。米国では、1973~2000年にかけて、非浸潤性の外陰部がんは400%以上、浸潤性の外陰部がんは20%増加している。

子宮頸がん患者では、ほぼ全員がヒトパピローマウイルス(HPV)に感染しており、米国では毎年、膣や外陰部がんと診断された6,000件のうち80%にこのウイルスが検出されている。

GardasilはHPVのうち、子宮頸部と外陰部のがんに関連する16型と18型、肛門と性器のいぼに関連する6型と11型を対象に開発されたワクチンであり、16型と18型に起因する子宮頸部の前がん病変に対しては、ほぼ100%の予防効果が出ている。

今回の研究は、世界14カ国の16歳~26歳の女性約1万8,000人を対象とした、3つの臨床試験を併せて分析したもので、3年間の追跡調査の結果、HPVへの曝露経験のない女性では、16型と18型に起因する膣と外陰部の病変を100%予防し、曝露経験女性での予防率は71%だった。また、病変にHPVが発見されたかどうかにかかわらず、膣と外陰部腫瘍の高度異形成リスクを49%減少させた。

専門家は「多くの人にとって、がんが予防可能なことや、性感染する種類のがんがあるという事実を認めるのは難しいだろう。ワクチンは、どのがんにも効くわけではないが、最も罹患率の多いがんを予防してくれる素晴らしいものだ。ワクチンの効果について広く情報を流していくことが重要」と述べている。
(HealthDay News 5月17日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=604723
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