特定の危険因子によい効果与え心臓病を予防(2007.11.19掲載)

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Image運動の効能

定期的な運動は、特定の危険因子(リスクファクター)によい効果を及ぼすことによって、女性の心臓発作と脳卒中を40%予防することが、米国の研究で明らかになった。

研究者らは、45~90歳の(平均年齢55歳)の2万7,000人以上の女性を対象に、心血管病の危険因子や運動状況を調査し、11年以上にわたり追跡調査を行った。運動の量によって4群に分け、新たに心臓病や脳卒中と診断された率を比較したところ、定期的に一番多く運動していたグループの女性は、運動を一番しなかったグループの女性に比べそれらの発症率は40%低かった。

また研究者らは、比較的低レベルの運動(週に計約2時間の中等度の運動=600kcalに相当)の長期的有益性を検討し、心臓発作および脳卒中の発症リスクのメカニズムを理解するために、伝統的および斬新なさまざまな危険因子も測定した。

その結果、炎症性および止血性のバイオマーカー(生体内の生物学的変化を定量的に把握するための指標)であるフィブリノーゲン、C反応性たん白(CRP)、細胞内接着分子-1の変動が総合的に心臓発作と脳卒中のリスクを33%低下させ、一番大きく貢献していた。次にリスク低下率が大きかったのは血圧の27%で、さらに脂質(血中脂肪)、 BMI(ボディー・マス・インデックス)、耐糖能異常、腎機能低下、ヘモシステインの順であった。

このように、運動することによってさまざまな体内分子や血行、代謝等に好影響が現れ、結果として心臓病や脳卒中を予防できることが明らかになった。研究者は「定期的に運動することによって、たとえわずかずつでも多くの危険因子に好影響を及ぼし、結果的に心血管病に対し大きな予防効果を得ることができる」と述べている。
(HealthDay News 10月22日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=609294
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