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疾患・分野別ニュース/糖尿病/

超肥満は減量手術後の死亡リスクを上昇させる(2009.11.12掲載)

Image超肥満者で慢性的健康障害を有する人では、減量手術後1年間の死亡リスクが高いとの研究結果が、医学誌「Archives of Surgery」10月号に掲載された。米グループヘルス Group Health研究所(シアトル)のDavid Arterburn博士らが、全米12カ所の退役軍人医療センターで2000-2006年に減量(肥満)手術を受けた男女856例を対象に追跡研究を行ったもの。

対象者の平均年齢は54歳で、平均ボディ・マス・インデックス(BMI)は48.7(BMI40以上は病的肥満)であった。症例の36%はBMI50以上の超肥満とみなされ、さらに8%は糖尿病や心疾患などの慢性疾患を有していた。追跡期間中の死亡例は54例で、1.3%は手術後30日以内に、2.1%は90日以内、3.4%は1年以内に死亡していたことが判明した。

超肥満者で慢性疾患を有する人では、早期死亡リスクが最も高かった。超肥満者は死亡54例中30例を占め、死亡率は30日以内2%、90日以内3.6%、1年時5.2%であった。健康障害を共存していた人の死亡率は30日以内1.5%、90日以内5.8%、1年時で10.1%だった。

超肥満者で減量手術後の死亡率が高いことについて、Arterburn氏らは、腹部脂肪が手術手技を難しくすること、創傷合併症や血栓が起こりやすいこと、肥満関連疾患に罹患しやすいことなどを挙げている。

Arterburn氏は「この研究結果は、減量手術の潜在的なリスクと便益について患者との議論の必要性を示すものである」と述べるとともに、「これら知見は、うっ血性心不全や糖尿病、慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの重篤な共存症を有する患者、特に高齢男性患者や超肥満者では、減量手術のリスクと便益を十分に考慮する必要がある」と結論している。(HealthDay News 10月21日)

http://www.healthday.com/Article.asp?AID=632115
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