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医療・健康ニュース/ハイライト/

多くの高齢者にとって横断用信号機の時間設定は短すぎる(2012.6.25掲載)

多くの横断歩道に自動信号機が設置されているが、ほとんどの高齢者は、設定された歩行者横断時間内に道路を渡りきる速度で歩けないことが、英国の新しい研究で明らかになった。

安全に道路を渡る能力は高齢者にとって極めて重要である。高齢者は交通量の多い道路の横断を避ける可能性が高いため、自身の健康に影響が及ぶという。高齢者にとって歩行は定期的な運動であり、健康へのベネフィット(便益)を直接もたらすため、重要な活動となっている。道路を渡れなければ歩行しなくなり、社会的接触や交流、日常生活に重要な地域の公共医療サービス、店へのアクセス数が減少する。

医学誌「Age and Ageing(年齢と加齢)」6月14日号に掲載された研究で、英ロンドン大学(UCL)のLaura Asher博士らは、英国健康調査(HSE)に参加した65歳以上の高齢者の平均歩行速度と、設定された歩行者横断時間で道路を渡るのに必要な速度を比較した。この必要速度は、英国や世界の多くの国で4フィート(約1.2m)/秒とみられている。

研究の結果、高齢男性の平均歩行速度は約3フィート(約0.9m)/秒、高齢女性では2.5フィート(0.76m/秒)であった。加齢に伴い、歩行速度は低下した。全体では男性の76%、女性の85%で、歩行速度が必要速度よりも遅かった。また、男性の84%および女性の93%に歩行障害がみられた。

Asher氏は「高齢の歩行者は若年者に比べて歩行速度も意思決定も遅く、知覚障害があるため、道路交通事故に巻き込まれる可能性が高い。また事故に遭った場合、その損傷により死亡する可能性も高い。コミュニティ(地域社会)は、横断時間を延長することを検討する必要がある」と述べている。(HealthDay News 6月14日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=665681
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