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ヘルスデーについて/

進行期乳癌と診断される若年女性が30年間で増加(2013.7.17掲載)

進行期乳癌と診断される若年女性は、1970年代以降、わずかだが着実に増加しているという研究論文が、「Journal of the American Medical Association」2月27日号に掲載された。

米国シアトル小児病院における青年・若年成人癌プログラムの医長であり、ワシントン大学(シアトル)の小児科助教授でもあるRebecca Johnson氏は、「40歳未満の女性における転移乳癌の症例数は、過去30年間に3倍に増加している。すなわち、1976年には年間約250件であったのが、2009年には850件となっている」と述べている。

ただし、25~39歳の女性100,000人あたりの進行期乳癌罹患率は、1976年には1.5であったのに対し、2009年には3を下回る程度であった。Johnson氏は、「症例数が3倍になる一方、罹病率の増加が2倍にとどまったのは、過去30年の研究期間に母集団が増大したからである」と説明している。

本研究では、進行期癌と診断される女性患者数を経時的に調査したに過ぎず、患者数の増加原因は不明である。Johnson氏が述べているように、今後の研究では、増加傾向の原因を明らかにする必要がある。

Johnson氏は、「全年齢集団のうち、若年成人は医療保険への加入率が最も低い。また、若年女性における乳癌は、高齢女性と比較して悪性度が高い傾向にある」と述べるとともに、「本研究結果によって、マンモグラフィスクリーニングの現ガイドラインを変更するわけではない」と述べている。多くの組織は40歳からの定期的スクリーニングを推奨しているが、米国予防医療作業部会は現状、定期的なマンモグラフィスクリーニングは50歳以降で良いとしている。

また、Johnson氏は、「本研究結果は、若年女性が乳房の変化を意識すること、乳房に変化を認めた場合に医療施設を受診することの重要性を強調する」と述べている。

Johnson氏の研究チームは、米国立癌研究所の登録データを対象に、癌が局在性であるか、骨、脳、肺などの器官に転移しているかを調査した。最初のデータが得られた1992年以降、あらゆる人種および民族において、癌の増加がみられた。

米国癌協会の医療主任代理であるLen Lichtenfeld氏は、「若年女性では、経時的に一貫して、進行期乳癌が増加する傾向にある」と述べている。

米国シティ・オブ・ホープ総合癌センター(カリフォルニア州デュアルテ)の総合腫瘍外科スタッフであるCourtney Vito氏は、「特に40歳以上の女性と比較した場合、進行期乳癌または何らかの乳癌を有する25~39歳の女性患者数は、依然として少ない」と述べている。

Vito氏は、「症状を有する若年女性のうち何人かは、担当医によって無視される可能性がある。乳房腫瘤を有する25~39歳の女性が、適切な精密検査を受けるまで、複数の医師を受診することは珍しくない」と述べている。(HealthDay News 2月26日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673845
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