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ヘルスデーについて/

高齢女性へのマンモグラフィ検査は隔年でも毎年でも同程度に有効(2013.7.17掲載)

66~74歳の女性において、2年ごとにマンモグラフィ検査を実施する場合、年1回検査する場合と同程度の効果が見込まれるという研究論文が、「Journal of the National Cancer Institute」オンライン版に2月5日掲載された。

米国カリフォルニア大学ヘレン・ディラー家族総合癌センター(サンフランシスコ)の癌疫学助教授であるDejana Braithwaite氏は、年1回および隔年のスクリーニングについて、進行癌の診断効果を比較した。

Braithwaite氏は、1999年から2006年にかけて収集された、140,000人を超える66~89歳の女性に関するデータを検討した。いずれの女性も、Breast Cancer Surveillance Consortiumおよびメディケア請求のデータ統合に参加した施設においてマンモグラフィを受けた。約3000人の女性が、乳癌と診断された。

Braithwaite氏は、「隔年でマンモグラフィを行っても、毎年行っている場合に比べ、より進行した段階で乳癌が検出されるリスクは大きくならない」と述べている。同研究では、10年間あたりの偽陽性の確率も推定した。66~74歳の女性では、10年間のスクリーニングを通じて偽陽性が1件以上認められた割合は、年1回のスクリーニング群では48%だったが、2年に1回のスクリーニング群では29%だった。75~89歳の高齢者集団においても同様の結果が得られた。

マンモグラフィの実施頻度および継続期間に関しては、今もなお検討されている。独立専門家委員会である米国予防医療専門委員会は、2009年、50~74歳の女性は2年ごとにマンモグラフィを行うよう勧告した。50歳未満の女性は、定期的スクリーニングの有利な点と不利な点について医師と話し合うよう推奨している。他の組織は現在もなお、年1回のマンモグラムを40歳から受けるよう推奨している。

米国癌協会の医療主任代理であるLen Lichtenfeld氏は、「スクリーニング頻度を2年に1回にしても、進行癌の発見率が増加しないことは、驚くに値しない。高齢女性において、乳癌の成長速度が遅い傾向にあることは知られている」と述べている。Lichtenfeld氏は、本研究に参加していない。

同協会による現行のガイドラインでは、40歳以上の女性に対し、健康状態が良好であれば年1回のマンモグラフィを行うことを推奨している。本ガイドラインによると、年齢のみを理由にスクリーニングを見送るべきではないが、余命が短い女性または健康上の重篤な問題を有する女性は、スクリーニングの有利な点と不利な点に関し、医師と話し合うべきである。

米国ワシントン大学(シアトル)の疫学客員助教授であるJudith Malmgren氏は、「本研究結果は、高齢女性に対しては2年ごとのスクリーニングが優れており偽陽性が少ないことを示した既報を確認するものである。しかし、家族歴を有する女性や、長期間隔のスクリーニングでは不十分だと感じる女性は、年1回検査を選択すべきである」と述べている。

本研究は、米国立癌研究所などからさまざまな助成金を受けている。Braithwaite氏は、米国癌協会のMentored Research Scholar Awardによる資金援助を一部受けている。(HealthDay News 2月5日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=673184
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