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ヘルスデーについて/

遺伝子検査でリスクのある乳癌タイプを予測できる可能性(2013.7.17掲載)

遺伝子検査で、女性の乳癌タイプを特定できる可能性が新しい研究で示された。特定の遺伝子の過剰発現あるいは過少発現により、エストロゲン受容体(ER)陽性癌かER陰性癌かを見分けることができ、患者の乳癌リスクを減少する適切な処置をとることができるという。この知見は、「Cancer Prevention Research」オンライン版に3月19日掲載された。

共著者である米ノースウェスタン大学(イリノイ州)の Seema Khan氏は「現在3種類の薬剤が、極めて高リスクの女性の乳癌予防に用いられている。しかし、これらの薬剤はホルモン感受性、すなわちER陽性の乳癌しか予防せず、ホルモン非感受性、すなわちER陰性の乳癌は予防しない。ホルモン非感受性乳癌リスクのある女性を、効かないとわかっている予防用薬剤の副作用に曝露すべきではない」と、述べている。

同氏は、「さらに、誰がそのようなタイプかがわかれば、ホルモン非感受性癌への対策として新しい研究をデザインするうえで、そういう女性に焦点を当てることができる」と説明する。

今回の研究では、ER陽性乳癌患者27人、ER陰性乳癌患者27人、および12人の非乳癌女性の健常な乳房から検体を採集。ER陰性癌患者の検体では、13個の遺伝子発現が有意に高く、そのうち8個は脂肪代謝に関連するものだった。

「肥満は閉経後女性の乳癌の危険因子の1つだが、肥満女性は一般に、ホルモン感受性癌のリスクが高いと考えられているので、今回の知見は興味深い。脂質代謝や脂肪代謝に関連するこれら遺伝子のいくつかが、ER陰性乳癌患者の、健常な乳房で高度に発現されていることに驚いた」と、Khan氏は述べている。さらに、脂肪代謝に関連する2つの遺伝子が、ER陽性乳癌患者の検体で、過少発現していることもわかった。

「今回の情報が実用化されるには、さらに数ステップを必要とするが、健康な女性の乳房検体から、どのタイプの乳癌リスクかを知り、個人に合わせた予防措置を講じることができるようになるよう期待している」と、同氏は述べている。(HealthDay News 3月19日)

http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=674350
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