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ヘルスデーについて/

50歳以上なら、チェックリストで10年後の生存が予測できる(2013.7.17掲載)

高齢患者が今後10年間生存するかどうかを医師が推定する際に、簡単なチェックリストが役立つ可能性があるという研究論文が、JAMA3月6日号に掲載された。研究者らは、本所見が高齢者と医師がよりよい治療決定に至るのに役立ってほしいと考えている。

現在、大腸癌検査や乳癌に対するマンモグラフィ検査などの医療処置に関する国の指針はあるが、これらは一般的なガイドラインであり個別に対応するものではない。

米カリフォルニア大学サンフランシスコ校(UCSF)医学部のMarisa Cruz氏は、「このチェックリストは、高齢患者に対する個別のアドバイスに役立つ可能性があり、臨床状況にて、スクリーニングや他の介入について医師と高齢患者が話し合う助けになる」と述べている。

癌のスクリーニング検査やその他の介入に関するガイドラインはさまざまだが、どれも平均的な人に基づくものである。大腸癌スクリーニングなど一部のガイドラインは、その検査がある年齢を超えた平均的な人に有益であるというエビデンスがないため、スクリーニングに年齢制限を提言している。

Cruz氏によれば、この研究で使用したチェックリストは、高齢者が有益になる検査や治療を受け、有害となりうるものを避けられることを目的としている。

Cruz氏らは、50歳超の米国成人2万人近くを対象とした全国調査のデータに基づきチェックリストを作成した。年齢や性別、体重、喫煙、糖尿病、心疾患、歩行困難など身体的な限界など12の因子も考慮すれば、高齢者の10年以内の死亡リスクがわかることも判明した。

医師は、「はい」か「いいえ」で答える質問を使用し、60~64歳であれば1点、65~69歳であれば2点という具合に、各回答に点数を割りあてて情報を得る。合計スコアが1点であれば、10年以内に死亡する確率は平均5%であり、5点は23%、10点は70%のリスクに一致する。

Cruz氏は、確実なものではないが、この採点システムにより人々のリスクを“大まかに分類”できるという。

米国老年医学会(AGS)会長のJames Pacala博士は、「一部の医学的介入は効果がみられるまでに長期間かかるため、高齢者の余命を知ることは重要である。ほとんどの癌スクリーニングは効果がみられるのに5~10年かかる。このチェックリストはエビデンスベースの数字を提供する。ただし、1つの数字のみに基づき検査や治療を決定すべきでない」と述べている。(HealthDay News 3月5日)

記事原文:http://consumer.healthday.com/Article.asp?AID=674131
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