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疾患・分野別ニュース/糖尿病/

「ビタミンDで2型糖尿病予防」に遺伝学的根拠なし(2014.10.9掲載)

高用量のビタミンDによって2型糖尿病を予防できるという説に遺伝学的根拠はないことが、英ケンブリッジ大学臨床医学部Nita Forouhi氏らの研究で明らかになった。

高容量のビタミンDが2型糖尿病を予防することは過去に複数の研究で示唆されており、その背景にビタミンD欠乏症と血糖異常の関連がある可能性が指摘されていた。

そこでForouhi氏らは今回、糖尿病発症リスクとビタミンDの関連を調べるため、血中ビタミンD濃度をコントロールする遺伝子群に焦点を当てて検討を行った。しかしこれらの遺伝子変異と2型糖尿病発症リスクのあいだに関連は認められなかった。

「The Lancet Diabetes & Endocrinology」オンライン版に10月1日掲載された本研究結果について、Forouhi氏は同誌ニュースリリースで、「2型糖尿病リスクを低下させるために血中のビタミンD濃度を上げるという介入策は、現時点では正当化されないことが示唆された」と説明。

さらに「過去の観察研究で、血中ビタミンD濃度の低さと2型糖尿病リスク上昇の関連が強く一貫して示されたのは、運動レベルなどの交絡因子が適切に調整できていなかったためではないか」と述べている。

Forouhi氏はまた、この結果がビタミンDサプリメントの摂取は糖尿病予防につながらないことを示す新たなエビデンスとなること、2型糖尿病の予防効果が証明されている唯一の方法は健康的な食生活と運動であることも指摘している。

同誌に付随論説を著したドイツ栄養学研究所のBrian Buijsse 氏は、「結果の解釈は注意深く行うべきだ。ビタミンDサプリメントの有効性について現在進行中の長期無作為化比較試験の結果が重要になるだろう」とコメント。

「ただ、35件の短期試験データを用いて検討された本研究結果からは、ビタミンDを2型糖尿病の予防に利用できるという期待はもてない。2型糖尿病の予防という意味においては、ビタミンDの効用は雲行きが怪しくなっている」と述べている。(HealthDay News 9月30日)

http://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/genetic-study-finds-no-proof-vitamin-d-guards-against-diabetes-692219.html
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