2014-15年の季節性インフルエンザが流行し始めた。全国の定点当たり患者報告数は第45週(11月3~9日)に0.22と3週連続で増加。この時点で長崎県では定点あたり患者数が流行の目安となる1.0を超えた。第47週(11月17~23日)までには東京都や埼玉県でも流行入りが報告されている。.国内では昨シーズン、A H1pdm09のウイルスが43%と流行の主体を占め、次いでA H3亜型が21%、B型が36%という状況だった。世界の状況も似通っており、シーズン前半はA H1pdm09が多いが、後半になるにつれてA H3が増える傾向があった。 こうした状況から今シーズンを予測し、わが国で選定されたワクチン製造株は、A(H1N1)pdm09に対してA/カリフォルニア/7/2009、A(H3N2)に対してA/ニューヨーク/39/2012、B型株に対してB/マサチュセッツ/2/2012――の3種となっている。 国立感染症研究所によると、世界保健機関(WHO)は昨シーズンに続き、A(H3N2)に対しては製造効率に優れるA/テキサス/50/2012を選定していた、しかし、同ウイルスを卵馴化したワクチン製造株では抗原性の変化が見られ、実際に流行っているウイルスと抗原性がマッチしなくなることが分かっている。そこでわが国では今回、製造効率は落ちるものの卵馴化による抗原変異の程度が少ないA/ニューヨーク/39/2012を独自に選定した。 同研究所インフルエンザウイルス研究センターの小田切孝人センター長は、「このワクチン株を選定したのは日本だけ。これでH3N2ワクチンの効果が改善されるのか、日本の選択が正しかったかどうかは世界から注目されている」と述べている。(HealthDay News 11月28日).Copyright (c) 2014 HealthDay. All rights reserved.
2014-15年の季節性インフルエンザが流行し始めた。全国の定点当たり患者報告数は第45週(11月3~9日)に0.22と3週連続で増加。この時点で長崎県では定点あたり患者数が流行の目安となる1.0を超えた。第47週(11月17~23日)までには東京都や埼玉県でも流行入りが報告されている。.国内では昨シーズン、A H1pdm09のウイルスが43%と流行の主体を占め、次いでA H3亜型が21%、B型が36%という状況だった。世界の状況も似通っており、シーズン前半はA H1pdm09が多いが、後半になるにつれてA H3が増える傾向があった。 こうした状況から今シーズンを予測し、わが国で選定されたワクチン製造株は、A(H1N1)pdm09に対してA/カリフォルニア/7/2009、A(H3N2)に対してA/ニューヨーク/39/2012、B型株に対してB/マサチュセッツ/2/2012――の3種となっている。 国立感染症研究所によると、世界保健機関(WHO)は昨シーズンに続き、A(H3N2)に対しては製造効率に優れるA/テキサス/50/2012を選定していた、しかし、同ウイルスを卵馴化したワクチン製造株では抗原性の変化が見られ、実際に流行っているウイルスと抗原性がマッチしなくなることが分かっている。そこでわが国では今回、製造効率は落ちるものの卵馴化による抗原変異の程度が少ないA/ニューヨーク/39/2012を独自に選定した。 同研究所インフルエンザウイルス研究センターの小田切孝人センター長は、「このワクチン株を選定したのは日本だけ。これでH3N2ワクチンの効果が改善されるのか、日本の選択が正しかったかどうかは世界から注目されている」と述べている。(HealthDay News 11月28日).Copyright (c) 2014 HealthDay. All rights reserved.