重症低血糖の発症には季節性があることが、国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科の辻本哲郎氏らの解析で明らかになった。. Medicine (Baltimore)誌11月号に掲載された報告。検討では、2006年4月~2012年3月に重症低血糖のため同院に救急搬送された578症例について、1型および2型糖尿病、非糖尿病の各群に分けて季節との関連を調べた。 その結果、1型糖尿病群(88例)の重症低血糖の発症は冬に対して夏に有意に多いことが分かった(冬18.2% vs. 夏35.2%、P?=?0.01)。同群のHbA1c値は冬に最も高く、夏に最も低い傾向も認められた(中央値、冬9.1% [7.6%-10.1%] vs. 夏7.7% [7.1%-8.3%]、P = 0.13)。 非糖尿病群(173例)では逆に、夏に比較して冬に重症低血糖の発症が多く(冬30.6% vs. 夏19.6%、P = 0.01)、敗血症の併存も冬に多くなっていた(冬24.5% vs 夏5.9%、P = 0.02)。2型糖尿病群(317例)については重症低血糖の発症やHbA1c値に季節変動は認められなかった。(HealthDay News 2014年12月3日).Copyright (c) 2014 HealthDay. All rights reserved.
重症低血糖の発症には季節性があることが、国立国際医療研究センター病院糖尿病内分泌代謝科の辻本哲郎氏らの解析で明らかになった。. Medicine (Baltimore)誌11月号に掲載された報告。検討では、2006年4月~2012年3月に重症低血糖のため同院に救急搬送された578症例について、1型および2型糖尿病、非糖尿病の各群に分けて季節との関連を調べた。 その結果、1型糖尿病群(88例)の重症低血糖の発症は冬に対して夏に有意に多いことが分かった(冬18.2% vs. 夏35.2%、P?=?0.01)。同群のHbA1c値は冬に最も高く、夏に最も低い傾向も認められた(中央値、冬9.1% [7.6%-10.1%] vs. 夏7.7% [7.1%-8.3%]、P = 0.13)。 非糖尿病群(173例)では逆に、夏に比較して冬に重症低血糖の発症が多く(冬30.6% vs. 夏19.6%、P = 0.01)、敗血症の併存も冬に多くなっていた(冬24.5% vs 夏5.9%、P = 0.02)。2型糖尿病群(317例)については重症低血糖の発症やHbA1c値に季節変動は認められなかった。(HealthDay News 2014年12月3日).Copyright (c) 2014 HealthDay. All rights reserved.