理化学研究所統合生命医学研究センターチームリーダーの田中貴志氏らは、炎症反応に必須な転写因子NF-κB活性の抑制機構に、熱ショック蛋白質HSP70が関与することを突き止めたと発表した。.HSP70はストレス蛋白質の1つで、ストレスにさらされたときに細胞保護的に働く。実験では、HSP70欠損マウスの免疫細胞でNF-κBの分解が妨げられ、正常マウスより炎症反応が2~3倍増加すること、また、同マウスに炎症性肉芽種を発症させると正常マウスより重症化することなどが確認された。 氏らは、HSP70の炎症反応抑制経路が明らかになれば、炎症が関与する疾患の新たな治療法開発に貢献する可能性があるとしている。論文は12月16日に「Science Signaling」に掲載された。(HealthDay News 12月24日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
理化学研究所統合生命医学研究センターチームリーダーの田中貴志氏らは、炎症反応に必須な転写因子NF-κB活性の抑制機構に、熱ショック蛋白質HSP70が関与することを突き止めたと発表した。.HSP70はストレス蛋白質の1つで、ストレスにさらされたときに細胞保護的に働く。実験では、HSP70欠損マウスの免疫細胞でNF-κBの分解が妨げられ、正常マウスより炎症反応が2~3倍増加すること、また、同マウスに炎症性肉芽種を発症させると正常マウスより重症化することなどが確認された。 氏らは、HSP70の炎症反応抑制経路が明らかになれば、炎症が関与する疾患の新たな治療法開発に貢献する可能性があるとしている。論文は12月16日に「Science Signaling」に掲載された。(HealthDay News 12月24日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.