自治医科大学の岩崎有作氏らは、満腹感形成や体温産生、血糖上昇に関与するグルカゴンの脳への情報伝達経路を突き止めたと報告した。. 「Biochemical and Biophysical Research Communications」電子版に12月13日掲載された論文。グルカゴン作用の一部に脳が関与することは従来から指摘されていたが、血中グルカゴンの脳への移行は血液脳関門で強く制限されていることから、グルカゴンがどのように脳に作用するかの詳細な経路はこれまで不明だった。 岩崎氏らはマウスを用いた実験で、グルカゴンが内臓感覚神経である求心性迷走神経の一部に直接作用し、神経情報として脳に伝達する経路を確認した。グルカゴンで活性化される求心性迷走神経の大部分はインスリンと腸ホルモンであるコレシストキニンによっても活性化されたことから、食後分泌されるグルカゴンは求心性迷走神経を活性化して脳に情報を伝えていることが示唆された。(HealthDay News 2014年12月25日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
自治医科大学の岩崎有作氏らは、満腹感形成や体温産生、血糖上昇に関与するグルカゴンの脳への情報伝達経路を突き止めたと報告した。. 「Biochemical and Biophysical Research Communications」電子版に12月13日掲載された論文。グルカゴン作用の一部に脳が関与することは従来から指摘されていたが、血中グルカゴンの脳への移行は血液脳関門で強く制限されていることから、グルカゴンがどのように脳に作用するかの詳細な経路はこれまで不明だった。 岩崎氏らはマウスを用いた実験で、グルカゴンが内臓感覚神経である求心性迷走神経の一部に直接作用し、神経情報として脳に伝達する経路を確認した。グルカゴンで活性化される求心性迷走神経の大部分はインスリンと腸ホルモンであるコレシストキニンによっても活性化されたことから、食後分泌されるグルカゴンは求心性迷走神経を活性化して脳に情報を伝えていることが示唆された。(HealthDay News 2014年12月25日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.