小中学生でも腰痛持ちは少なくなく、有訴率はBMIと有意に関連することが、新潟大学医歯学総合病院整形外科の佐野敦樹氏らの出生コホート研究で明らかになった。「European Spine Journal」電子版に11月20日掲載された報告で、新潟市内の小学4年生を6年間追跡した結果、年齢が上がるに従って有訴率が上昇し、重症腰痛の割合も増えていたという。.研究では、同市内のある年度の小学4年生(9歳、研究開始時4,597人)が中学3年生(14歳)になるまで、年1回腰痛に関するアンケートを配布。腰痛の重症度を3段階で評価し、点有訴率と経験率(有訴履歴)の推移、有訴率とBMIや部活動との関連を検討した。 その結果、9歳時に2.8%だった腰痛の点有訴率は、年齢が上がるにつれ有意に上昇し、13歳時には9.2%と1割近くになることが分かった。腰痛の経験率も年齢が上がるにつれ有意に上昇していた。スポーツや身体活動を控えたり(レベル2)、学校を欠席したりする(レベル3)重症腰痛の割合も学年が上がるほどに増えていた。BMIとの関連をみると、各学年でBMIが高いほど点有病率が上昇する正の関連が認められた。BMIによる腰痛リスクの上昇は中学生より小学生でより大きく、中学生の腰痛は部活動との関連がより強くなっていた。 同氏らは、「肥満は成人だけでなく、小児においても腰痛のリスク因子になっていた」と結論している。(HealthDay News 2014年12月24日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
小中学生でも腰痛持ちは少なくなく、有訴率はBMIと有意に関連することが、新潟大学医歯学総合病院整形外科の佐野敦樹氏らの出生コホート研究で明らかになった。「European Spine Journal」電子版に11月20日掲載された報告で、新潟市内の小学4年生を6年間追跡した結果、年齢が上がるに従って有訴率が上昇し、重症腰痛の割合も増えていたという。.研究では、同市内のある年度の小学4年生(9歳、研究開始時4,597人)が中学3年生(14歳)になるまで、年1回腰痛に関するアンケートを配布。腰痛の重症度を3段階で評価し、点有訴率と経験率(有訴履歴)の推移、有訴率とBMIや部活動との関連を検討した。 その結果、9歳時に2.8%だった腰痛の点有訴率は、年齢が上がるにつれ有意に上昇し、13歳時には9.2%と1割近くになることが分かった。腰痛の経験率も年齢が上がるにつれ有意に上昇していた。スポーツや身体活動を控えたり(レベル2)、学校を欠席したりする(レベル3)重症腰痛の割合も学年が上がるほどに増えていた。BMIとの関連をみると、各学年でBMIが高いほど点有病率が上昇する正の関連が認められた。BMIによる腰痛リスクの上昇は中学生より小学生でより大きく、中学生の腰痛は部活動との関連がより強くなっていた。 同氏らは、「肥満は成人だけでなく、小児においても腰痛のリスク因子になっていた」と結論している。(HealthDay News 2014年12月24日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.