厚労省はこのほど、「糖尿病性腎症の治療薬に関する臨床評価方法のガイドライン(案)」について、パブリックコメントの募集を開始した。.厚生労働科学研究班がまとめたもの。糖尿病患者の増加によって糖尿病性腎症は新規透析導入理由の44%を占めるまでになっているが、糖尿病性腎症に対して承認された治療薬はきわめて少ない。治療薬の開発を進めるためには、推定糸球体濾過量(eGFR)など臨床で使われている指標を有効性評価の代替指標として用いることを検討すべきとの指摘がかねてからあった。. ガイドライン(案)には、同治療薬の臨床試験で考慮すべき観察項目が示されており、腎機能の検査項目としてGFRや血清クレアチニン値、尿素窒素、血清シスタチンCなどが挙げられている。尿検査項目としては、早朝尿の尿中アルブミン値、蓄尿によるアルブミン排泄率、尿蛋白定量、尿中IV 型コラーゲン値、尿中L-FABP 値、尿中電解質、尿中尿素窒素、外観、比重、定性、沈渣などが示された。. パブコメの募集は6月8日まで。電子政府の総合窓口e-Govに詳しい。(HealthDay News 5月14日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.