2型糖尿病の予防には禁煙が重要だが、非喫煙者と同等のリスクに回復するには10年以上の禁煙が必要なことが、国立国際医療研究センターのシャミマ・アクター氏らによる研究で判明した。詳細は「PLOS ONE」7月22日電子版に掲載された。. 同氏らは、日本人勤労者を対象としたJ-ECOHスタディ(Japanese Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study)に参加した、登録時に糖尿病既往がなく、健康診断受診歴がある男女5万3,930人を対象に、喫煙状況と糖尿病リスクの関連を検討した。. その結果、約4年の追跡期間中、2,441人(4.5%)が新たに糖尿病を発症した。. 糖尿病のリスク(以下、いずれも調整済ハザード比)は非喫煙者に対し、過去喫煙者で1.16倍、現喫煙者で1.34倍だった。現喫煙者では1日の喫煙本数が増えるに伴い糖尿病リスクが段階的に上昇し、1日に21本以上喫煙する人は非喫煙者に比べてリスクが50%高かった。. また、過去喫煙者における糖尿病のリスクは、非喫煙者に比べて、禁煙5年未満、5~9年、10年以上でそれぞれ1.36倍、1.23倍、1.02倍であり、禁煙期間が長くなるほどリスクが低下することがわかった。. この結果について、同氏らは、「糖尿病のリスクは禁煙後、短期的には低下しないものの、禁煙を10年間継続することで非喫煙者のリスクにまで低下することが明らかになった」と説明。「糖尿病予防のためにも喫煙者には禁煙を勧めてほしい」と訴えている。(HealthDay News 7月27日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
2型糖尿病の予防には禁煙が重要だが、非喫煙者と同等のリスクに回復するには10年以上の禁煙が必要なことが、国立国際医療研究センターのシャミマ・アクター氏らによる研究で判明した。詳細は「PLOS ONE」7月22日電子版に掲載された。. 同氏らは、日本人勤労者を対象としたJ-ECOHスタディ(Japanese Epidemiology Collaboration on Occupational Health Study)に参加した、登録時に糖尿病既往がなく、健康診断受診歴がある男女5万3,930人を対象に、喫煙状況と糖尿病リスクの関連を検討した。. その結果、約4年の追跡期間中、2,441人(4.5%)が新たに糖尿病を発症した。. 糖尿病のリスク(以下、いずれも調整済ハザード比)は非喫煙者に対し、過去喫煙者で1.16倍、現喫煙者で1.34倍だった。現喫煙者では1日の喫煙本数が増えるに伴い糖尿病リスクが段階的に上昇し、1日に21本以上喫煙する人は非喫煙者に比べてリスクが50%高かった。. また、過去喫煙者における糖尿病のリスクは、非喫煙者に比べて、禁煙5年未満、5~9年、10年以上でそれぞれ1.36倍、1.23倍、1.02倍であり、禁煙期間が長くなるほどリスクが低下することがわかった。. この結果について、同氏らは、「糖尿病のリスクは禁煙後、短期的には低下しないものの、禁煙を10年間継続することで非喫煙者のリスクにまで低下することが明らかになった」と説明。「糖尿病予防のためにも喫煙者には禁煙を勧めてほしい」と訴えている。(HealthDay News 7月27日).Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.