広島県では、B型およびC型肝炎ウイルス検査で陽性と判定されたのち、一度でも医療機関を受診した人は約6~7割にとどまると推計している。平成24年度の厚生労働省研究班の調査による受診率からは微増しているものの、継続的な受診勧奨が必要であるとして、取り組みを実施していく。 慢性肝炎は肝硬変や肝がんへの進行率が高いが、適切な検査や治療を行えばこれらの発症を予防できる。しかし、自覚症状がないため、医療機関受診率の低さが課題とされている。. 広島県では、平成24年度の厚生労働省研究班による調査で、肝炎ウイルス陽性判定後の医療機関への受診率はB型が62.5%、C型が69.3%との結果を得ている。この未受診の理由としては「受診する必要がないと思っていた」が約3割と最も多く、また、専門医への受診率も約6割にすぎないなど、肝炎治療に対する認知度が低い現状が浮き彫りにされた。. こうした結果を受け、同県では、肝疾患コーディネーターの養成や肝炎患者支援手帳の配布など既存の施策に加え、平成25年度には肝炎ウイルス陽性者を登録するデータベースを構築し、行政(保健所)とかかりつけ医・専門医、県民が、県内の感染状況や陽性者の受診動向などの情報を共有する「肝疾患患者フォローアップシステム事業」を開始している。. 先に触れた同県による平成26年度の推計では受診率はB型で63.9%、C型で72.5%と微増したものの、平成28年度までの目標値(B型65%、C型75%以上)達成にはさらなる受診勧奨が必要とされる。同県では今後も、県民に向けたウイルス検査受診の呼びかけや受診勧奨、医療関係者への働きかけを続けていくとしている。(HealthDay News 2015年11月9日). Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.
広島県では、B型およびC型肝炎ウイルス検査で陽性と判定されたのち、一度でも医療機関を受診した人は約6~7割にとどまると推計している。平成24年度の厚生労働省研究班の調査による受診率からは微増しているものの、継続的な受診勧奨が必要であるとして、取り組みを実施していく。 慢性肝炎は肝硬変や肝がんへの進行率が高いが、適切な検査や治療を行えばこれらの発症を予防できる。しかし、自覚症状がないため、医療機関受診率の低さが課題とされている。. 広島県では、平成24年度の厚生労働省研究班による調査で、肝炎ウイルス陽性判定後の医療機関への受診率はB型が62.5%、C型が69.3%との結果を得ている。この未受診の理由としては「受診する必要がないと思っていた」が約3割と最も多く、また、専門医への受診率も約6割にすぎないなど、肝炎治療に対する認知度が低い現状が浮き彫りにされた。. こうした結果を受け、同県では、肝疾患コーディネーターの養成や肝炎患者支援手帳の配布など既存の施策に加え、平成25年度には肝炎ウイルス陽性者を登録するデータベースを構築し、行政(保健所)とかかりつけ医・専門医、県民が、県内の感染状況や陽性者の受診動向などの情報を共有する「肝疾患患者フォローアップシステム事業」を開始している。. 先に触れた同県による平成26年度の推計では受診率はB型で63.9%、C型で72.5%と微増したものの、平成28年度までの目標値(B型65%、C型75%以上)達成にはさらなる受診勧奨が必要とされる。同県では今後も、県民に向けたウイルス検査受診の呼びかけや受診勧奨、医療関係者への働きかけを続けていくとしている。(HealthDay News 2015年11月9日). Copyright (c) 2015 HealthDay. All rights reserved.