2015年は、米国では健康に関して突出して目立ったニュースはなかったが、がんのスクリーニングや予防に関する話題をはじめとして、いくつかの大きな出来事がみられた1年だった。 10月、米国がん協会(ACS)は乳がんスクリーニングに関するガイドラインを改訂した。年1回のマンモグラフィ受診を開始する年齢が40歳から45歳に変更され、55歳以降は2年に1回の受診が推奨されることになった。. 12月には、がん専門医のグループにより、未成年者の日焼けマシンの使用を禁じる新たな規制が提唱された。皮膚がん予防において歴史的な決定につながる可能性がある。. 撲滅されたと思われていた麻疹、百日咳などの小児感染症の再流行もみられた。専門家によると、親の判断により予防接種を受けない小児の存在が、少なくとも原因の一部ではないかという。. 小児の自閉症および注意欠陥・多動性障害(ADHD)の増加も2015年の話題となった。現在、小児の自閉症スペクトラム障害は45人に1人と推定され、5~17歳の小児の12%がADHDだとされているが、「過剰診断」の可能性もあると研究者らは指摘している。. また、米国食品医薬品局(FDA)が初めて女性用性欲促進剤「Addyi(一般名Flibanserin)」を承認し、賛否を巻き起こした。FDAは副作用に関する警告のラベル記載を義務付けている。. 8月には、動物性の飽和脂肪酸(バターや脂身)は不健康だという考え方に疑問を投げかける研究結果が発表され、衝撃をもたらした。. 電子たばこ(e-シガレット)については、依然として議論が続いた。10代の若者で使用が増加しており、喫煙と同様の規制を求める声も上がっている。. さらに、米国では麻薬性鎮痛薬の乱用がますます蔓延しており、処方薬の入手を制限しても、ヘロインの使用を助長するだけの結果となっている。米オバマ大統領によれば、自動車事故をはじめとした薬物乱用に関連する死亡者は1日120人にもなるという。. フットボールなどのコンタクトスポーツ(対戦相手と接触するスポーツ)と頭部外傷の関連もニュースになった。若い頃のプレーにより、数十年後に脳損傷が認められるとの研究結果が発表され、ファンの認識も安全性を求めるように変化してきているという。. 2015年冒頭には、インフルエンザが例年になく猛威を振るい、注目を集めた。米国ではワクチンの適合性が低かったとみられ、高齢者や幼児を中心に多数の患者が出た。. 最後に明るいニュースとして、12月、195カ国のリーダーがフランス、パリに集結し、地球温暖化対策に関する歴史的な協定に合意した。後の世代の健康に大きな利益をもたらすと考えられている。(HealthDay News 2015年12月28日). http://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/attention-deficit-disorder-adhd-news-50/new-rules-for-mammograms-tanning-beds-top-health-news-of-2015-706446.html Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.
2015年は、米国では健康に関して突出して目立ったニュースはなかったが、がんのスクリーニングや予防に関する話題をはじめとして、いくつかの大きな出来事がみられた1年だった。 10月、米国がん協会(ACS)は乳がんスクリーニングに関するガイドラインを改訂した。年1回のマンモグラフィ受診を開始する年齢が40歳から45歳に変更され、55歳以降は2年に1回の受診が推奨されることになった。. 12月には、がん専門医のグループにより、未成年者の日焼けマシンの使用を禁じる新たな規制が提唱された。皮膚がん予防において歴史的な決定につながる可能性がある。. 撲滅されたと思われていた麻疹、百日咳などの小児感染症の再流行もみられた。専門家によると、親の判断により予防接種を受けない小児の存在が、少なくとも原因の一部ではないかという。. 小児の自閉症および注意欠陥・多動性障害(ADHD)の増加も2015年の話題となった。現在、小児の自閉症スペクトラム障害は45人に1人と推定され、5~17歳の小児の12%がADHDだとされているが、「過剰診断」の可能性もあると研究者らは指摘している。. また、米国食品医薬品局(FDA)が初めて女性用性欲促進剤「Addyi(一般名Flibanserin)」を承認し、賛否を巻き起こした。FDAは副作用に関する警告のラベル記載を義務付けている。. 8月には、動物性の飽和脂肪酸(バターや脂身)は不健康だという考え方に疑問を投げかける研究結果が発表され、衝撃をもたらした。. 電子たばこ(e-シガレット)については、依然として議論が続いた。10代の若者で使用が増加しており、喫煙と同様の規制を求める声も上がっている。. さらに、米国では麻薬性鎮痛薬の乱用がますます蔓延しており、処方薬の入手を制限しても、ヘロインの使用を助長するだけの結果となっている。米オバマ大統領によれば、自動車事故をはじめとした薬物乱用に関連する死亡者は1日120人にもなるという。. フットボールなどのコンタクトスポーツ(対戦相手と接触するスポーツ)と頭部外傷の関連もニュースになった。若い頃のプレーにより、数十年後に脳損傷が認められるとの研究結果が発表され、ファンの認識も安全性を求めるように変化してきているという。. 2015年冒頭には、インフルエンザが例年になく猛威を振るい、注目を集めた。米国ではワクチンの適合性が低かったとみられ、高齢者や幼児を中心に多数の患者が出た。. 最後に明るいニュースとして、12月、195カ国のリーダーがフランス、パリに集結し、地球温暖化対策に関する歴史的な協定に合意した。後の世代の健康に大きな利益をもたらすと考えられている。(HealthDay News 2015年12月28日). http://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/attention-deficit-disorder-adhd-news-50/new-rules-for-mammograms-tanning-beds-top-health-news-of-2015-706446.html Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.