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C型肝炎で頭頸部がんリスクが上昇する可能性(2016.4.21掲載)

C型肝炎が一部のタイプの頭頸部がんリスクを上昇させる可能性があると、研究グループが報告している。

C型肝炎はウイルスに起因する重篤な肝臓の感染症。米国疾病管理予防センター(CDC)によると、米国で最もよくみられる血液感染症であり、350万人が罹患しているが、感染を自覚していない人も多いという。

研究を率いた米テキサス大学MDアンダーソンがんセンターのHarrys Torres氏は、「皆に理解してほしいのは、C型肝炎はさまざまな影響をもたらす感染症であること、そして治癒可能な感染症だということである」と述べている。

同氏らによると、C型肝炎の患者では、肝がんおよび非ホジキンリンパ腫になるリスクが有意に高いことがすでにわかっている。しかし、C型肝炎の90%以上は抗ウイルス薬により治癒が可能であり、スクリーニングと治療によってがんの発症を防ぐことができるという。

今回の研究では、同センターで検査を受けた3万4,500人以上の患者データを分析。その結果、C型肝炎の患者はそうでない人に比べて、口腔がん、咽頭がんになるリスクは2倍以上、喉頭がんになるリスクは約5倍であった。さらに、C型肝炎のある頭頸部がん患者は、いくつかのがんとの関連が認められているヒトパピローマウイルス(HPV)の保有率も高いことが明らかにされた。

今回の研究は、「Journal of the National Cancer Institute」に4月13日オンライン掲載された。

この知見はC型肝炎のスクリーニングおよび頭頸部がんの治療において、重要なものとなる可能性があるという。Torres氏は、がん患者の治療反応性にもC型肝炎が影響しうることを指摘し、「C型肝炎は肝臓だけでなく全身に影響を及ぼす感染症であることを、医師は理解しておく必要がある」と述べている。(HealthDay News 2016年4月13日)

http://consumer.healthday.com/cancer-information-5/laryngeal-cancer-news-98/head-and-neck-cancers-linked-to-hepatitis-c-709963.html
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