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医療・健康ニュース/ハイライト/

ファストフードを食べると有害な化学物質の値が上昇(2016.4.21掲載)

ファストフードを食べると、有害な可能性があるといわれる化学物質であるフタル酸に曝露される可能性があることがわかった。米ジョージ・ワシントン大学ミルケン公衆衛生大学院(ワシントンD.C.)助教授のAmi Zota氏らの研究で、「Environmental Health Perspectives」オンライン版に4月13日掲載された。

研究では、ファストフードを多く食べる人の尿中フタル酸濃度は、めったに食べない人よりも24~40%高い傾向があった。

問題のフタル酸は、フタル酸ジ-2-エチルヘキシル(DEHP)とフタル酸ジイソノニル(DiNP)の2種類。フタル酸はさまざまな食品の包装や食品加工機械に使われるが、男性の生殖系の発達に影響する可能性があり、先天性異常、小児の行動障害、喘息などの小児慢性疾患にも関わるため、米国では小児の玩具などへの使用を禁止している。

Zota氏らは、米国疾病管理予防センター(CDC)が実施した全国健康栄養調査(NHANES)に参加した約8,900人のデータを精査した。参加者は全員、過去24時間の食事に関する質問に回答。さらに提出された尿検体から、DEHPとDiNPについても検査した。

その結果、ファストフードの摂取量が多い人ほど、フタル酸への曝露が大きかった。摂取量が最も多い人では摂取していない人に比べて、尿検体中のDEHP分解産物の濃度が24%、DiNP副生成物質が40%近く高かった。穀類と肉はフタル酸曝露に最も大きく寄与していた。

一方、ファストフード摂取と、プラスチック包装に含まれる別の化学物質であるビスフェノールA(BPA)に関連性は認められなかったが、ファストフードの肉製品を食べた人は、食べない人よりもBPA濃度が高かった。

Zota氏は、「24時間以内のファストフード摂取量と体内のフタル酸濃度は統計的に有意に関連していた」と述べている。(HealthDay News 2016年4月13日)

http://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/food-and-nutrition-news-316/fast-food-linked-to-exposure-to-potentially-harmful-chemicals-709888.html
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