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糖尿病前症の神経障害は「危険信号」(2016.4.21掲載)

糖尿病前症が引き起こす神経障害は、従来考えられてきたものよりも神経へのダメージが大きいとする研究結果が、「JAMA Neurology」オンライン版に4月11日掲載された。

研究指導著者である米ジョンズ・ホプキンス大学(ボルティモア)教授のMichael Polydefkis氏は、「今回の知見は、神経障害リスクの高い患者をスクリーニングで発見し、早期介入を行うことが喫緊の課題であることを示している」と述べている。

同氏らは、2002~2010年に小径線維の末梢神経障害(ニューロパチー)と診断された52人と健康な10人(対照群)を対象に、症例対照研究を行った。末梢神経障害患者は手足のしびれや痛みを訴えていた。なお、糖尿病は末梢神経障害を引き起こすおもな原因であると、同氏らは指摘している。

対象者のうち13人が耐糖能異常を示す糖尿病前症患者だった。平均3年間の追跡の結果、糖尿病前症患者では、末梢神経の末端だけでなく、小径線維の全長にわたって障害が生じていることがわかった。この結果は、糖尿病前症に伴う神経障害に関するこれまでの概念に反するものであるという。

同氏は、糖尿病前症の段階で現れる神経障害を“炭鉱のカナリア(canary in the coal mine)”になぞらえ、「これは糖尿病に付随するさまざまな神経障害の最初の『危険信号』であり、時間の経過とともに障害は他の神経線維にも及び、患者のQOLに多大な影響を及ぼすようになる」と強調している。

なお、米国糖尿病協会(ADA)は、糖尿病前症から糖尿病に進展させないためには、体重を7%減らし、1日30分の中等度の運動を週5回のペースで継続することを推奨している。(HealthDay News 2016年4月12日)

http://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/prediabetes-may-damage-nerves-more-than-believed-709885.html

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