強化血糖管理により、2型糖尿病に合併する網膜症の進展リスクが低減する可能性が、新しい研究で示された。糖尿病網膜症は、網膜の微小血管が損傷を受ける疾患で、2型糖尿病の重大な合併症のひとつとされる。米国の患者数は約800万人に上り、労働年齢の失明原因の第一位となっている。.この研究は、ACCORDION試験と呼ばれるもので、ACCORD試験で血糖管理の強化療法または標準療法を受けた2型糖尿病を追跡したもの。ACCORD試験終了後のHbA1c平均値は、強化血糖管理群で6.4%だったのに対し、標準療法群では7.7%であった。.同試験終了から4年後、ボランティアの参加者の健康状態を調べたところ、HbA1c平均値は、強化血糖管理群で7.8%、標準療法群では7.9%とほぼ同程度であった。一方で、糖尿病網膜症の進展率は、強化血糖管理群の6%に対し、標準療法群では13%であった。.「この知見は、将来的な失明の可能性を危惧する2型糖尿病患者への強力なメッセージとなるものだ。良好な血糖管理は、網膜症の進展抑制に明らかに長期的な効果をもたらすことがわかった」と、研究を主導した米国立眼研究所(NEI)のEmily Chew氏は述べている。同氏によると、過去の研究でも同様な知見が示されているという。.この研究は、米ニューオリンズで6月10~14日に開催された第76回米国糖尿病学会(ADA)年次集会で報告され、論文が「Diabetes Care」オンライン版に6月11日同時掲載された。なお、学会で発表された知見は、査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年6月11日).https://consumer.healthday.com/eye-care-information-13/eye-and-vision-problem-news-295/tight-blood-sugar-control-reduces-progression-of-diabetic-eye-disease-711862.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.
強化血糖管理により、2型糖尿病に合併する網膜症の進展リスクが低減する可能性が、新しい研究で示された。糖尿病網膜症は、網膜の微小血管が損傷を受ける疾患で、2型糖尿病の重大な合併症のひとつとされる。米国の患者数は約800万人に上り、労働年齢の失明原因の第一位となっている。.この研究は、ACCORDION試験と呼ばれるもので、ACCORD試験で血糖管理の強化療法または標準療法を受けた2型糖尿病を追跡したもの。ACCORD試験終了後のHbA1c平均値は、強化血糖管理群で6.4%だったのに対し、標準療法群では7.7%であった。.同試験終了から4年後、ボランティアの参加者の健康状態を調べたところ、HbA1c平均値は、強化血糖管理群で7.8%、標準療法群では7.9%とほぼ同程度であった。一方で、糖尿病網膜症の進展率は、強化血糖管理群の6%に対し、標準療法群では13%であった。.「この知見は、将来的な失明の可能性を危惧する2型糖尿病患者への強力なメッセージとなるものだ。良好な血糖管理は、網膜症の進展抑制に明らかに長期的な効果をもたらすことがわかった」と、研究を主導した米国立眼研究所(NEI)のEmily Chew氏は述べている。同氏によると、過去の研究でも同様な知見が示されているという。.この研究は、米ニューオリンズで6月10~14日に開催された第76回米国糖尿病学会(ADA)年次集会で報告され、論文が「Diabetes Care」オンライン版に6月11日同時掲載された。なお、学会で発表された知見は、査読を受けた専門誌に掲載されるまでは予備的なものとみなされる。(HealthDay News 2016年6月11日).https://consumer.healthday.com/eye-care-information-13/eye-and-vision-problem-news-295/tight-blood-sugar-control-reduces-progression-of-diabetic-eye-disease-711862.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.