2HDN糖尿病ニュース7月28日配信2
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糖尿病予防にはジョギングよりも「早歩き」が有効(2016.7.28配信)

糖尿病前症では、ジョギングよりも早歩き(brisk walking)が血糖コントロールに優れる可能性が、新しい研究で示された。

糖尿病の発症を予防するには、「減量・食生活の改善・運動」の3つが対策の柱とされ、これらの生活習慣因子の修正の重要性は広く知られているが、今回の研究を主導した米デューク大学(ノースカロライナ州ダーラム)教授のWilliam Kraus氏は「これらのうち1つでも患者に行動変容をもたらすのは難しいのが現実だ」と述べている。

そこで今回、同氏らは、運動を行うだけで、減量や食生活の改善を併用した場合と同様なベネフィットが得られるかどうかを調べた。その結果、中強度の運動を行うだけで、3つの因子を修正した場合に得られるベネフィットの80%を達成できることが判明した。

今回の研究では、糖尿病前症患者150人を以下の4群にランダムに割り付けて比較検討した。まず、1つめのグループには、週12kmの早歩きに相当する中強度の運動に加えて低脂肪・低カロリー食を併用する標準的なプログラムを行った。残りの3つのグループには運動だけを行ってもらい、週12kmあるいは18.5kmの早歩きに相当する中強度の運動を行う群と週18.5kmのジョギングに相当する高強度の運動を行う群の3群に分けた。

その結果、6カ月後に実施した経口ブドウ糖負荷試験による耐糖能(糖尿病への進展リスクを予測する指標)は、標準プログラムを行った群では9%の改善が認められた。一方で、運動のみを行った3群では、週18.5kmの早歩きに相当する運動群では7%、週12kmの早歩きに相当する運動群では5%の改善がみられたのに対して、週18.5kmのジョギングに相当する運動群では2%の改善にとどまっていた。

「中強度運動を長時間行うだけでも、脂肪やカロリー制限による食生活の改善と運動を併用した場合に近い効果が得られることがわかった」と、研究著者の1人、同大学のCris Slentz氏は述べている。

こうした結果が得られた背景について、Kraus氏は、高強度運動では脂肪よりもグルコース(ブドウ糖)が燃焼されるが、中強度運動ではグルコースよりも脂肪が燃焼される傾向があるとし、「中強度運動のベネフィットの1つは、筋肉中の脂肪を燃焼できることにある。余剰なグルコースは肝臓や筋肉組織にグリコーゲンという形で一時的に貯蔵されるため、筋肉中の脂肪燃焼は非常に重要になると考えられる」と説明している。

この研究は、「Diabetologia」オンライン版に7月15日掲載された。(HealthDay News 2016年7月20日)

https://consumer.healthday.com/diabetes-information-10/misc-diabetes-news-181/brisk-walking-may-help-ward-off-diabetes-713001.html

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