1-1 HDN8月8日「今日のニュース」No.2
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がん治療後の疼痛に関するASCOの新ガイドライン(2016.8.8配信)

がんを克服する患者は増えているが、治療後に持続的な疼痛が残る人も多い。米国臨床腫瘍学会(ASCO)の新たなガイドラインでは、医師が定期的に疼痛のスクリーニングを実施することを勧めている。同ガイドラインではさらに、伝統的な治療法以外の方法(催眠、瞑想、医療用大麻など)を検討することも推奨している。また、患者にオピオイド鎮痛薬の乱用のリスクがないかを評価するよう、注意を呼び掛けている。

ガイドラインパネルの共同議長であるJudith Paice氏は、「がん専門医やプライマリケア医の多くは、がんに関連する長期的な疼痛を理解し、治療するための訓練を受けていない」と指摘し、「このガイドラインは、臨床医が疼痛を早期に特定し、幅広いアプローチを用いて包括的な治療計画を立てるのに役立つものである」と述べている。

がんの診断と治療の進歩により、米国ではがんサバイバーの数が1400万人を超えているが、そのうち約40%では治療に起因する持続的な疼痛があるという。

このガイドラインでは、医師ががんサバイバーを診察する場合は毎回疼痛について尋ねるべきだとしており、また、がん治療のあらゆる後遺症を管理することを推奨している。さらに、リハビリテーション、鍼治療、マッサージ、催眠、瞑想などの薬剤を用いない治療法や、アセトアミノフェン、非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)などの非オピオイド鎮痛薬、一部の抗うつ薬や抗けいれん薬も疼痛治療に利用できる可能性があるとしている。

米国では各州により合法であれば医療用大麻を処方することもできるが、まずリスクとベネフィットについて検討する必要があると、ASCOは指摘する。場合によっては、他の保存的な疼痛管理法が奏効しない患者にオピオイドを処方することもあるが、乱用や依存症、副作用を最小限に抑えるために推奨される予防策を取るよう、ガイドラインでは助言している。

「特に重要なことは、痛みの評価だけでなく、オピオイドに過度に依存する可能性の評価も、適切に行うよう注意することである。このガイドラインでは、慢性疼痛を抱えるがんサバイバーがオピオイドを安全かつ有効に利用できるようにする一方で、依存症患者の手にオピオイドが渡らないようにするための対策について記載している」と、Paice氏は述べている。

この新ガイドラインは、「Journal of Clinical Oncology」オンライン版に7月25日掲載された。(HealthDay News 2016年7月29日)

https://consumer.healthday.com/cancer-information-5/mis-cancer-news-102/cancer-specialists-issue-guidelines-for-dealing-with-post-treatment-pain-713222.html

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