1-2 HDN8月10日「ヘルスハイライト」No.2
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「近ごろの若者は性にだらしない」は本当か(2016.8.10配信)

米国では一般的に、最近の若者はそれ以前の世代に比べてカジュアルセックス(行きずりの性交渉)を多くしていると思われている。しかし、これを否定する結果が米フロリダ・アトランティック大学心理学准教授のRyne Sherman氏らの研究で示された。

数十年間にわたる全米のデータを分析した結果、1990年代前半に生まれた20~24歳の若年成人(ミレニアル世代)では、18歳以降に性的パートナーがいないと答えた人が15%に及んだが、1960年代後半に生まれた人(X世代)では、この比率は6%であった。1920年代に生まれた人も、20代前半にあまり性交渉をしなかったと報告した。

X世代とミレニアル世代の間で比較すると、性活動の減少は男性よりも女性で大きかった(男性:1.7→1.9%、女性:2.3→5.4%)。白人は黒人に比べて、若年成人期に性的パートナーがいないと答える比率が高くなった(白人:1.6→3.9%、黒人:2.6%で変化なし)。

ミレニアル世代で性活動が減少した理由として、性教育の成果およびHIVなどの性感染症に対する認識の高まり、ポルノにアクセスしやすいこと、性交渉の定義の線引きが世代間で違う可能性などが挙げられている。

Sherman氏は、「今回の結果は、ミレニアル世代は『フックアップ(hookup)』世代だとする一般的な観念に反する。フックアップとは出会い系アプリにより広まった概念で、すぐに性的関係をもち、頻繁に不特定多数との性交渉をもつことである」と述べ、「ミレニアル世代は、それ以前の世代に比べて性に奔放というわけではない。婚前交渉に対する風当たりは年々弱まっているが、個人主義の高まりにより、行動するときの同調圧力も感じにくくなっている」と説明している。

研究は「Archives of Sexual Behavior」に8月1日オンライン掲載された。(HealthDay News 2016年8月2日)

https://consumer.healthday.com/sexual-health-information-32/sex-health-news-603/briefs-emb-8-2-11-00et-young-americans-sex-fau-release-batch-2796-713384.html

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