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デンタルフロスの効果は本当にあるのか?(2016.8.10配信)

子どもの頃から親に言われるままに、歯と歯茎を守るためにデンタルフロスを使用する習慣を守ってきた人は多いだろう。しかし、AP通信による新たな調査で、フロスの効果を裏づける十分なエビデンスはないことが示唆された。

AP通信は、過去10年間に実施された25件の研究のデータについて検討。対象とした研究の多くは、歯ブラシを単独で使用した場合と、フロスを併用した場合を比較したものであった。いずれの研究も、フロスの使用を支持するエビデンスは弱く、信頼性は極めて低いものであり、質も非常に低く、バイアスが生じている可能性が中程度または高度であるとの結論だった。

長年、歯科関連団体やフロス製造業者をはじめとする各機関はフロスの使用を強く推奨してきた。1979年以降は米国政府も5年ごとに発行される「米国人のための食生活指針(Dietary Guidelines for Americans)」などでフロスの使用を勧めているが、米国の法律ではこのようなガイドラインは科学的根拠に基づくものでなくてはならない。しかし、連邦政府はAP通信に対し、フロスの有効性を裏づける研究がないことを認めている。

米国歯周病学会(AAP)理事長のWayne Aldredge氏は、「フロスを支持する科学的根拠は弱い。一方、喫煙者や糖尿病患者などの歯周病リスクが高い人に焦点を当てた研究では、フロスの便益がさらに明確になる可能性がある」と話している。また、多くの人はフロスを正しく使用しておらず、フロスを歯の側面に沿って上下に動かすのではなく、のこぎりのように前後に動かして使用していると、同氏は指摘している。

Aldredge氏は、AAPがフロスを推奨しているのは単に米国歯科医師会(ADA)に従ったためだと述べている。ADAは1908年からフロスを推奨している。ADAにフロス使用を支持する根拠を求めたところ、フロス使用により歯肉の炎症がやや低減することを示した2011年の研究レビューなどを挙げたが、今回の新たなレビューの著者らは、この研究のエビデンスは「極めて信頼性が低い」としている。

米ノースウェル・ヘルス(ニューヨーク州)歯科部長のRonald Burakoff氏は、「私は、診療の根拠となっているエビデンスについて見直し、変えるほうがよい点があれば変更しようという考え方を支持する」と述べている。

ADAは声明で、フロスは“プラークを落とす”ものであり、“歯間の汚れを落とすことが証明されている”としており、フロスの有効性を裏づけるエビデンスが弱いことは認めるが、研究の対象者らがフロスを正しく使っていないためだとしている。

AP通信によると、ADAはフロス製品の認定証プログラムを実施しており、製造業者は1社1万4,500ドルの査定費用をADAに払い、認定後は年間3,500ドルの追加費用を払っている。ADAは、このプログラムにより利益は生じていないとしている。(HealthDay News 2016年8月2日)

https://consumer.healthday.com/dental-and-oral-information-9/misc-dental-problem-news-174/is-all-that-flossing-really-worth-it-713514.html

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