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親が長生きなら心疾患で死亡するリスクが低い(2016.8.25配信)

親が長生きした人は、そうでない人に比べて、70代で心疾患により死亡する確率が低いことが英国の研究で示された。長寿の親から生まれた子どもは、血管疾患、心不全、脳卒中、高血圧、脂質異常症になる比率が低いという。ただし、親が長生きしたからといって、座ってばかりで過食してもよいという意味ではなく、親が早くに死亡した人は長生きできないというわけでもない。

研究著者の1人で英エクセター大学医学校疫学・公衆衛生学リサーチフェローであるLuke Pilling氏は、親が短命だった人でも、自分の選択によって疾患になりやすい傾向を覆すことができると述べている。この報告に対し、研究に参加していない南デンマーク大学疫学教授のKaare Christensen氏は、「親と子の寿命の間にみられる相関はかなり弱く、向上の余地は多分にある」とコメントしている。

親が長寿であった場合、その子も長生きできる確率が高いことは知られていたが、Pilling氏らは、この関連についてさらに詳しく知りたいと考えた。今回の研究では、2006~2010年に55~73歳の英国人18万6,000人強を集め、8年間にわたり追跡した。いずれの対象者の親も既に死亡しており、対象者のうち約4,700人が追跡期間中に死亡した。

教育、年齢、体重、運動などの因子により統計を補正しても、親の長寿と子の心臓の健康には関連が認められた。この研究の弱点の1つは、対象者を80歳以降まで追跡していない点であるが、Christensen氏はそれでもこの研究は重要で優れたものであると称賛している。

Pilling氏によると、親から受け継いだ遺伝子は、対象者の血圧、コレステロール値、タバコ依存、肥満レベルに影響を及ぼすようだという。「いずれの因子も心疾患リスクに影響を及ぼすものだ。そのほかにも、損傷したDNAの修復が向上するなど、長寿をもたらす因子の存在を示す手がかりがいくつか見つかった」と同氏は述べているが、それを明らかにするには、さらに研究を重ねる必要があるとのこと。

「親が若くして死亡している人は、早期死亡の理由を特定し、治療可能な遺伝性疾患の有無を明らかにできるとよい。ただし、親と子の寿命の間にみられる相関は弱いものであり、一般的には親が短命であったからといって自身の命運も尽きたのだと考える必要はない」と、Christensen氏は言う。また、両親が70歳以上まで生きていても、必ずしも自分も長生きできるとは限らない。親と子の長寿に関連がみられるのは、家族では健康的な生活習慣も似通う傾向があることも一因だと、同氏は指摘している。

今回の研究は「Journal of the American College of Cardiology」に8月15日掲載された。(HealthDay News 2016年8月15日)

https://consumer.healthday.com/cardiovascular-health-information-20/misc-stroke-related-heart-news-360/how-long-will-you-live-look-to-your-parents-713885.html

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