糖尿病治療薬のメトホルミンが、非定型抗精神病薬の服用により過体重となっている自閉症スペクトラム障害児の体重増加を抑える可能性のあることが、新しい研究で示された。この研究は、自閉症スペクトラム障害をもつ6~17歳の小児~思春期の若者を対象としたもの。平均年齢は12.8歳であった。易刺激性や興奮性症状の治療のために服用している非定型抗精神病薬の副作用で過体重となっている対象患児を、メトホルミン(6~9歳は500mg×2/日、10~17歳は850mg×2/日)投与群とプラセボ投与群にランダムに割り付け、二重盲検デザイン下で16週間の治療を行った。.その結果、メトホルミン投与群では、プラセボ投与群に比べてベースラインから治療開始16週後のBMIが有意に低下していることがわかった。.研究を主導した米オハイオ州立大学のMichael Aman氏は、「今回の結果では、プラセボ投与群に比べてメトホルミン投与群では(胃腸の)副作用が長く出現することが示されたが、メトホルミン投与群の対象患児の多くは治療を継続できており、忍容性は高かった。重要なのは、メトホルミンが興奮の増大など行動に変化をもたらさなかった点だ」と述べている。.自閉症児は、自閉症のない児よりも過体重となる率が高いが、こうした体重増加に対する具体的な対策の研究はほとんど行われていない。さらに、同氏によると、自閉症児では食べ物へのこだわりも強く、こうした嗜好も体重維持を難しくしているという。.この研究は、「JAMA Psychiatry」オンライン版に8月24日に掲載された。(HealthDay News 2016年8月24日).https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/autism-news-51/autistic-children-diabetes-treatment-weight-loss-714160.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.
糖尿病治療薬のメトホルミンが、非定型抗精神病薬の服用により過体重となっている自閉症スペクトラム障害児の体重増加を抑える可能性のあることが、新しい研究で示された。この研究は、自閉症スペクトラム障害をもつ6~17歳の小児~思春期の若者を対象としたもの。平均年齢は12.8歳であった。易刺激性や興奮性症状の治療のために服用している非定型抗精神病薬の副作用で過体重となっている対象患児を、メトホルミン(6~9歳は500mg×2/日、10~17歳は850mg×2/日)投与群とプラセボ投与群にランダムに割り付け、二重盲検デザイン下で16週間の治療を行った。.その結果、メトホルミン投与群では、プラセボ投与群に比べてベースラインから治療開始16週後のBMIが有意に低下していることがわかった。.研究を主導した米オハイオ州立大学のMichael Aman氏は、「今回の結果では、プラセボ投与群に比べてメトホルミン投与群では(胃腸の)副作用が長く出現することが示されたが、メトホルミン投与群の対象患児の多くは治療を継続できており、忍容性は高かった。重要なのは、メトホルミンが興奮の増大など行動に変化をもたらさなかった点だ」と述べている。.自閉症児は、自閉症のない児よりも過体重となる率が高いが、こうした体重増加に対する具体的な対策の研究はほとんど行われていない。さらに、同氏によると、自閉症児では食べ物へのこだわりも強く、こうした嗜好も体重維持を難しくしているという。.この研究は、「JAMA Psychiatry」オンライン版に8月24日に掲載された。(HealthDay News 2016年8月24日).https://consumer.healthday.com/cognitive-health-information-26/autism-news-51/autistic-children-diabetes-treatment-weight-loss-714160.html.Copyright (c) 2016 HealthDay. All rights reserved.