1-1 HDN9月1日「今日のニュース」No.2
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成人発症喘息で心疾患リスクが上昇か(2016.9.1配信)

成人になってから喘息を発症した人は、心疾患と脳卒中のリスクも高くなることが米ウィスコンシン大学(ミルウォーキー)内科助教授であるMatthew Tattersall氏らによる研究で明らかにされ、「Journal of the American Heart Association」に8月24日オンライン掲載された。

この知見は、成人約1,300人(平均年齢47歳)を対象とした研究によるもの。いずれの被験者も研究開始時点で心疾患はなく、111人が成人後に喘息と診断されており(遅発性喘息)、55人が小児期に喘息の診断を受けていた(早発性喘息)。全被験者の健康状態を14年間追跡した。

その結果、遅発性喘息患者は、早発性喘息患者および喘息でない人に比べて、心筋梗塞・脳卒中・心不全・狭心症・心臓関連死のリスクが57%高いことがわかった。この知見に基づいて、「医師は遅発性喘息患者の高血圧や脂質異常を注意深く監視し、危険因子を積極的に改善する必要がある」と、Tattersall氏は述べている。

喘息は人により大きく異なることがあるという。「あまり認識されていないが、喘息にはいくつかの種類があり、それぞれに固有の特徴がある。今回の研究では遅発性喘息と呼ばれる種類に着目した。この喘息は、小児期に発症する喘息に比べて重症で、薬剤によるコントロールが困難である傾向がみられる」と、同氏は説明する。さらに、遅発性喘息はさまざまな因子(大気汚染など)に起因するものが多く、肺機能が急速に低下することも多いという。

米ノースウェル・ヘルス・プレインビュー病院(ニューヨーク州)呼吸器内科のAlan Mensch氏は、「この研究は観察的研究であるため、一方の状態が他方を引き起こしたという意味ではない」と強調する。「両方の状態に共通する経路があることが示唆される。この関連性の原因をさらに詳しく調べれば、今後の治療のヒントが得られる可能性がある」と同氏は言う。

米レノックス・ヒル病院(ニューヨーク市)のLen Horovitz氏は、「共通の危険因子が肺と心臓の健康状態を結びつけている可能性があると考えている。考えられる説明の1つは大気汚染であり、女性のアテローム性動脈硬化との関連が示されている」と話しており、一方で、遅発性喘息の成人は運動、健康的な食事、正常体重の維持によってリスクを低減できると助言している。(HealthDay News 2016年8月24日)

https://consumer.healthday.com/respiratory-and-allergy-information-2/asthma-news-47/adult-onset-asthma-could-raise-heart-risks-714120.html

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