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日本の経口糖尿病治療薬の処方傾向を調査 -欧米の治療アルゴリズムを一部反映(2016.9.12配信)

日本人2型糖尿病患者に対する経口血糖降下薬(oral hypoglycemic agent;OHA)には、第一選択薬にビグアナイド薬が最も用いられているなど、欧米の治療アルゴリズムをある程度反映した処方選択がなされていることが、福岡大学内分泌・糖尿病内科の田邉真紀人氏と柳瀬敏彦氏らの研究グループの検討でわかった。また、処方選択には心血管疾患(CVD)既往歴は影響を及ぼさないことも示された。詳細は「Journal of Diabetes Investigation」オンライン版に8月23日掲載された。

米国糖尿病学会(ADA)/欧州糖尿病学会(EASD)による糖尿病治療アルゴリズムでは、CVD予防の観点からビグアナイド薬(メトホルミン)が2型糖尿病患者の第一選択薬として推奨されている。しかし、日本では治療アルゴリズムは確立されておらず、実臨床でのOHA処方パターンも明らかにされていない。

そこで今回、研究グループは、103施設を対象とした大規模な診療データベースから、2008~2013年にOHA単剤治療を開始した40~79歳の2型糖尿病患者7,108人のデータを抽出し、第一選択や第二選択の処方状況、服薬アドヒアランスを調べたほか、CVD歴がある患者2,655人に限定して解析し、OHAの選択にCVD歴が影響を及ぼすかどうかを検討した。

まず、対象者全体の2年間のOHA処方傾向を分析したところ、第一選択薬として最も用いられていたのは、ビグアナイド薬(26.5%)とDPP-4阻害薬(25.2%)で、スルホニル尿素(SU)薬(18.4%)、α-グルコシダーゼ阻害薬(α-GI、15.2%)、チアゾリジン系薬(8.3%)、グリニド薬(6.4%)が続いた。アドヒアランスが最も良好だったのはα-GIであった。

また、α-GI、グリニド薬、チアゾリジン系薬が処方された患者ではHbA1c値が比較的低値(平均で6.8~7.0%)であり、SU薬やDPP-4阻害薬、ビグアナイド薬が処方された患者では比較的高かった(平均で7.6~7.7%)。2年間のOHA単剤治療で最もHbA1c低下幅が大きかったのはDPP-4阻害薬であった(SU薬治療群を対照とした場合;-0.19±0.05%対-0.42±0.09、P=0.026)。第二選択薬にはDPP-4阻害薬が最も用いられ、とくにビグアナイド薬を初期治療とした患者で選択率が高かった。ビグアナイド薬を第一選択とした場合もDPP-4阻害薬を選択する率が高かった。

こうしたOHA処方傾向は、CVD既往歴がある患者に限定した解析でも同様に認められたことから、OHAの選択にCVD歴は影響を及ぼさないことも判明した。(HealthDay News 2016年9月12日)

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