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ヒトが賢く進化したのは「脳が大きくなったから」だけではない(2016.9.12配信)

長年にわたり、「ヒトの知性が進化したのは脳が大きくなったからである」という理論が支持されてきたが、新たな研究報告で、知能の進歩には脳の血流の多さのほうが密接に関連していることが示唆された。

アデレード大学(オーストラリア)生態・環境学のRoger Seymour氏らは、今回の研究で、化石の頭蓋底にある2つの穴の大きさを分析した。この穴は脳につながる動脈を通すために開いているもので、分析することにより300万年間にわたるヒトの知能向上の痕跡を辿ることができた。

その結果、ヒトの進化の過程で、脳の容量は約350%大きくなったが、脳への血流は600%も増加したことが判明したという。この変化により神経細胞間の接続を活性化するための脳内の需要を満たせるようになった可能性があり、それにより複雑な思考・学習ができるように進化することが可能になったと、同氏らは考えている。

高い知能を発揮するために、ヒトの脳は血液からの酸素と栄養の供給を常に必要とする。Seymour氏は、「脳の代謝活性が高くなるほど、より多くの血液を必要とするため、血液を供給する動脈は太くなる。化石の頭蓋底にある穴は、動脈の太さの正確な指標であった」と話す。研究結果は「Open Science」8月31日号に掲載された。

共著者の1人は、「進化を通して、われわれの脳機能の進歩は、小児期から脱するまでの期間が長くなることと関連しているようである。また、狩猟における家族の協力、領地の防衛、子どもの世話などにも関連する。これらの特徴は、脳の血液とエネルギーの必要性が増大した結果として生じたようだ」とコメントしている。(HealthDay News 2016年9月2日)

https://consumer.healthday.com/general-health-information-16/evolution-anthropology-972/brain-blood-supply-os-u-adelaide-release-batch-2850-714387.html

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