Close-up of acupuncture needles on belly - selective focus
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鍼治療で重症の便秘が軽減か(2016.9.20配信)

「電気鍼治療」と呼ばれる現代式の鍼治療により、重度の便秘を緩和できる可能性があることが、新たな研究で示された。この治療法は、機器を取り付けた細い鍼を皮膚の下へ挿入し、電気パルスを体内に送るものだ。

今回の知見は、難治性の便秘症患者に対して安全かつ有効な選択肢を提供するものだと、複数の専門家がコメントしている。カルガリー大学(カナダ)カミング医学校消化器科臨床准教授のChristopher Andrews氏は、「このような代替療法は裏づけとなるエビデンスがないまま実施されていることが多いため、今回の厳密な検証は励みになるものだ」と指摘する。

本研究では、慢性的かつ重症の機能性便秘(内科疾患や薬剤などの原因がなく、排便回数が週2回以下の便秘)をもつ患者を対象とした。患者1,075人を無作為に2群に分け、半数は腹壁の筋層に鍼を刺す治療を、残りの半数は鍼治療では効果がないと考えられている位置に浅く鍼を刺す「偽治療」を受けた(対照群)。中国の15カ所の病院で、鍼師が1回30分、28回の実治療または偽治療を実施した。

8週間にわたる治療期間中、電気鍼治療群の31%に平均週3回以上の便通がみられたのに対し、対照群で同レベルの便通が得られたのは12%のみだった。米国消化器病学会(ACG)によると、便通は1日3回から週3回までが「正常」な範囲とされる。

電気鍼治療の効果は、治療後も良好に持続した。12週の追跡期間中、電気鍼治療群では約38%が平均週3回以上の便通があると報告したのに対し、偽治療群では14%であった。研究著者の1人である中国医学科学院(北京)のJia (Marie) Liu氏は、治療後も効果がみられる理由について、「電気鍼療法には優れた持続的効果があると思われる。あるいは、効果が十分に表れるまでに8週間以上の時間を要する可能性もある」と説明している。

ニューヨーク市で鍼治療院を開業しているDaniel Hsu氏によると、鍼治療は「身体が元来もっている鎮痛成分を分泌させる」ことと、「身体が神経系を鎮めるのを助ける」という2通りの作用により効果を発揮するという。ストレスは消化に影響をもたらし、便秘を引き起こすことがあるが、鍼治療は身体の闘争・逃走反応のスイッチを切り替えることで、排便などの正常な身体機能を回復させると、同氏は説明している。

鍼治療の欠点として、治療頻度が負担になる可能性があると研究著者らは認めている。ただし、効果が何週間も持続するのならば継続的な受診は必要でない可能性もあり、長期的な転帰を評価するにはさらに研究を兼ねる必要があるという。

米国では、ほとんどの州で鍼師は免許制となっているが、特に東海岸や西海岸の大都市で鍼治療が最も普及しており、多くの鍼灸学校で電気鍼治療を教えているという。今回の研究は「Annals of Internal Medicine」オンライン版に9月12日掲載された。(HealthDay News 2016年9月12日)

https://consumer.healthday.com/alternative-medicine-information-3/acupuncture-news-5/acupuncture-may-ease-severe-constipation-714765.html

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