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膵β細胞機能の低下と骨格筋量の減少が関連 -糖尿病ではない日本人成人で検討、大阪医大の研究グループ(2016.9.26配信)

糖尿病ではない日本人の成人男女において、膵β細胞機能の低下は四肢の骨格筋量の減少と関連することが、大阪医科大学糖尿病代謝・内分泌内科の酒井聡至氏、谷本啓爾氏らの研究グループの検討でわかった。日本人では、2型糖尿病の発症にはインスリン抵抗性の増悪よりもインスリン分泌能の低下が強く関連することから、糖尿病予防には骨格筋量を減らさない工夫が重要となる可能性がある。「PLOS ONE」オンライン版に9月9日掲載の論文。

加齢に伴い全身の筋肉量が減少する「サルコペニア」は身体機能やQOLの低下と関連するため、高齢化が進む日本では、その予防が重要な課題とされている。筋肉はインスリンのおもな標的臓器のひとつであり、これまでの研究で、筋肉量が低下すると糖尿病前症の有病率が増える可能性が示唆されている。しかし、膵β細胞機能と骨格筋量との関連は明らかにされていなかった。そこで、同氏らの研究グループは、糖尿病ではない日本人成人を対象に、膵β細胞機能と骨格筋量との関連を検討する研究を行った。

対象は、2013~2014年に同大学のクリニックで健康診断を受診し、糖尿病の既往や糖尿病治療歴をもたない40~79歳の成人男女1,098人(男性が538人)。空腹時血糖値は126mg/dL未満、HbA1c値は6.5%未満を登録基準とした。四肢の骨格筋量は生体電気インピーダンス法(BIA)を用いて測定し、膵β細胞機能(HOMA-β)およびインスリン抵抗性の指標(HOMA-IR)との関連を調べた。

その結果、糖尿病ではない日本人の成人では、対数変換したHOMA-βおよびHOMA-IRはともに正規分布を示し、HOMA-βは年齢と逆相関を示しており、加齢に伴って膵β細胞機能が低下することがわかった。

四肢骨格筋量指標(AMI)とHOMA-βおよびHOMA-IRは、男女ともに有意に正相関を示していた。AMI値で層別化した解析によると、AMIが最も低い群では、最も高い群に比べてこれらの指標が有意に低下していた。さらに、対象者を正常耐糖能と糖尿病前症に分けて解析したところ、男性では両群で、女性では糖尿病前症群でそれぞれ膵β細胞機能の低下と四肢の骨格筋量の減少が関連することが示された。(HealthDay News 2016年9月26日)

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