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疾患・分野別ニュース/糖尿病/

中年期の心臓の健康にはカロリー制限、運動どちらが有効?(2016.9.29配信)

運動不足な中年者が心臓を健康な状態に保つには、カロリー制限による減量と運動のどちらが効果的なのか? この疑問に対する答えが、新しい研究で示された。これらの単独あるいは併用がもたらす効果は、減量がある程度できていればいずれも同程度であったという。

この研究は、参加者を、運動だけを行う群とカロリー制限だけを行う群、両者を併用する群の3群に割り付けて比較したもの。いずれの群も3カ月あまりの介入で体重が約7%減量できていた。

その結果、運動単独群、カロリー制限単独群、これらの併用群の3群すべてで、血圧、血清コレステロール、血糖のそれぞれの値が改善し、生涯にわたる心血管リスクが46%から36%に低下することがわかったという。

研究を主導した米セントルイス大学(ミズーリ州)准教授のEdward Weiss氏は、「定期的な運動と低カロリーの健康的な食生活はいずれも、たとえ減量ができなくても心血管疾患のリスク因子を改善することが知られている」と指摘している。

同氏らは、これらのリスク因子を改善させるには、運動とカロリー制限をそれぞれ単独で行うよりも両者を併用したほうが効果は高いものと予測していたが、「実際には、“何を行うか”よりも“どれだけ減量できたか”が重要であることがわかった」と、同氏は述べている。

この研究には、45~65歳の過体重の男女52人が参加した。運動だけを行う群の参加者には身体活動レベルを20%上げることを、カロリー制限だけを行う群にはカロリー摂取量を20%制限することを指導した。一方で、これらを併用する群では、運動レベルを10%上げ、カロリー摂取量は10%制限するように指導した。

同氏によると、20%のカロリー制限は300~500kcalで、加糖の炭酸飲料2本分に相当し、たいていの人にとってはそれほど困難な課題ではないという。しかし、「カロリー消費量を20%増やすのは簡単ではなく、とくに今回の研究に参加した、普段運動をしていない過体重の人にとっては、1日約5~8kmを週6~7日歩くのは容易ではなかった」と同氏は述べている。

今回の研究で割り付けられた3群の効果は同程度であったが、同氏は、運動とカロリー制限の組み合わせが最適な選択肢だとの考えを述べている。両者を併用した群では最も早く減量目標を達成し、減量した体重をその後も維持できていた。また、各単独群では約3割の参加者が途中で脱落したが、併用群の脱落率は5%にとどまった。

さらに、運動とカロリー制限による減量を併用した群では、2型糖尿病の発症リスクも大きく低減できていた。理由は不明だが、カロリー制限に運動を併用しなかった場合には、運動を加えた場合に比べて心疾患の発症率が2~3倍に上っており、両者を併用することで心血管にもたらすベネフィットが最大となる可能性が示唆された。

米テキサス大学サウスウェスタン医療センター(ダラス)臨床栄養部門長を務めるLona Sandon氏も、運動とカロリー制限の両者が重要である点に同意しており、これらを日々実践する成功の秘訣は「楽しむこと」だと強調。トレッドミル運動が苦痛であるならばズンバなどのダンスフィットネスや公園を散歩するなど、楽しみながら運動を続ける工夫が必要だと助言している。

この知見は「American Journal of Clinical Nutrition」9月号に掲載された。(HealthDay News 2016年9月15日)

https://consumer.healthday.com/vitamins-and-nutrition-information-27/weight-loss-news-703/shedding-pounds-boosts-heart-health-among-overweight-middle-aged-set-714352.html

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