Obese boy with measuring tape around stomach, Healthy and lose weight concept
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思春期に太りやすくなるのは「代謝の低下」が原因(2016.9.29配信)

思春期には、安静時のエネルギー消費量が一時的に低下することが新たな研究で示された。平均すると、15歳時には10歳時に比べて、安静時の消費カロリーが1日あたり約450kcal少なくなるという。脳の活動や心血管系、その他の生命維持プロセスのために、安静時に消費されるカロリーは通常は身体が大きいほど多くなることから、この変化は驚くべきものであると専門家らは述べている。

このようなパターンがみられる理由は不明だが、研究を率いた英エクセター大学(イングランド)教授のTerence Wilkin氏は、「思春期には十分な成長と発達のために、カロリーを温存するようにヒトの体が進化してきたのではないか」と推測している。しかし、食物が豊富にあり自由にカロリーを摂取できる現代では、過剰な体重増加を引き起こしてしまう可能性がある。

米国肥満学会(TOS)の広報担当であるScott Kahan氏も、この結果が予想外のものであることに同意し、「今後の研究で検証していく必要がある」と述べている。実際に安静時の代謝が思春期に低下するとすれば、その年代では十分な運動や健康的な食事がますます重要になってくると同氏は指摘している。

今回の研究では、350人弱の小児を10年以上にわたり追跡し、7歳から16歳まで1年ごとに体重、身体組成、安静時代謝を測定した。平均すると、15歳時には10歳時に比べて安静時のカロリー消費量が約4分の1減少したが、16歳時には再び増加に転じていた。

なお、ほとんどの小児では思春期に運動量の減少がみられたため、活動によるカロリー消費量も同様に減少していると考えられる。しかし、別の分析では小児の肥満リスクに対する運動の影響は「基本的にゼロ」であることも判明しているという。

Wilkin氏は食事の役割を強調しており、仮に今回の研究が正しいとしても、思春期にはほとんどの小児が激しい空腹を覚えるものであり、今は高カロリーの食品を容易に入手できてしまうことも問題であると指摘する。Kahan氏は、親が栄養バランスのよい食品をキッチンにストックしておく必要があると助言するとともに、健康的な習慣を早いうちから身につけることも重要であると述べている。

一方、今回の知見は体重管理の難しさを強調するものでもあるとKahan氏は述べ、食事や運動に関してできる限りのことをしていても、根底にある生理的プロセスが作用している可能性があることを忘れてはならないと付け加えている。今回の研究は「International Journal of Obesity」オンライン版に9月8日掲載された。(HealthDay News 2016年9月21日)

https://consumer.healthday.com/kids-health-information-23/adolescents-and-teen-health-news-719/teens-are-primed-for-weight-gain-714911.html
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