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NSAIDで心不全リスクが上昇する?(2016.10.6配信)

非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)に区分される鎮痛薬が、心不全リスクの上昇に関連している可能性が報告された。研究著者であるイタリア、ミラノ・ビコッカ大学のAndrea Arfe氏によると、今回の知見は処方薬にのみ着目したものだが、OTC薬(一般用医薬品)にも適用できると考えられるという。この知見は「BMJ」に9月28日オンライン掲載された。

米国整形外科学会(AAOS)によると、NSAIDはシクロオキシゲナーゼと呼ばれる酵素を遮断することにより炎症と痛みを軽減させる薬剤。この酵素には胃の内壁を胃酸から保護する作用をもつCOX-1と、損傷や炎症を生じた関節から産生されるCOX-2の2つの型がある。従来のNSAIDは両方の型を遮断するため、胃もたれを引き起こすことがあるが、最新のNSAIDはCOX-2だけを標的とするもので、COX-2阻害薬と呼ばれる。

米Inova心臓・血管研究所(バージニア州)のChristopher O’Connor氏によると、NSAIDはナトリウム貯留の原因となるため、以前から心不全の一因となる可能性が懸念されていた。

今回の研究では、ドイツ、イタリア、オランダ、英国の患者の1999~2010年の医療記録を調べた。分析対象とした薬剤は、従来のNSAID 23種、COX-2阻害薬4種の計27種類。心不全による入院例約9万2,000件を特定し、入院歴のない820万人と比較した結果、2週間以内にNSAIDの処方を受けた人は心不全による入院リスクが19%高かった。

他の健康因子を考慮した結果、従来のNSAID 7種(ジクロフェナク、イブプロフェン、インドメタシン、ケトロラク、ナプロキセン、ニメスリド、ピロキシカム)、COX-2阻害薬2種(エトリコキシブ、ロフェコキシブ、いずれも米国では未承認)では特に心不全リスクが高いことがわかった。一方、COX-2阻害薬であるセレコキシブは一般的な用量では心不全リスクの上昇はみられなかった。

O’Connor氏は、定期的にNSAIDを服用している人は勝手に薬を中断せずに、自分自身の心臓リスクについて医師に相談するよう勧めている。今回の結果は相対的なリスク上昇を示すものであり、元の心不全リスクが低い人の場合はリスクが1%から1.2%になっても許容できるが、20%から30%になるとすれば大きいと、同氏は説明する。Arfe氏は、OTC薬についても安全性を評価する研究が必要であるとし、患者には慎重な使用を勧めている。(HealthDay News 2016年9月28日)

https://consumer.healthday.com/circulatory-system-information-7/heart-failure-news-753/could-nsaid-painkillers-raise-heart-failure-risk-715312.html

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